2014年4月5日土曜日

当直バイトの夜、STAP細胞の疑惑ももう決着しそう

 当直バイトの当直室で STAP 細胞の調査委員会の委員長の会見をぼんやりと見ました。
まぁSTAP 細胞はないんでしょうけれども、切り貼りもここまでやるとひどいな。


 実験ノートはしっかり残さないといけません。どうもひどいありさまだったようで。

Fig.1 STAP 関係番組を当直室でみる
 
Fig.2 STAP 関係番組を当直室でみる


 テレビをみていたら、出動要請。遠くの施設でおみとりのようです。
 事務員さんの運転で高速道路をつかい1時間以上かかる施設へ向かいます。
今日は眠れなさそうですね。

Fig.3 高速をつかい出動
 正直に生きないといけません。

2012年8月30日木曜日

【書籍紹介】The Gleason Grading System: A Complete Guide for Pathologist and Clinicians


 病理診断での前立腺癌のグレード診断、に関する書籍を一冊紹介いたします。
出版社】 LWW 【版】1 (2012/7/24) 【言語】英語

ISBN1451172826, 978-1451172829

 病理診断において、前立腺癌は癌であるか否かの診断と、ステージング、グレーディングを行います。
 「Gleason grading system」は前立腺癌の形態をGleason pattern 1~5 に分類することが基本となりますが、どういう形態がその分類に当てはまるかを判別する力は、知識として概念を確実に頭にいれることと、多くの組織像をみてトレーニングすることとの両方を行わないとなかなか身につきません。
 総評として、病理診断医必携の良書です。解説よし。何よりアトラスが多く、わかりやすく、美しい。読んでいくとConsensusの解釈の仕方がよくわかり、実践と組み合わせれば力になること間違いないと思います。それほど厚くなく、読み通すことも不可能ではないのもよいところ。

 前立腺癌のグレーディングシステムは「Gleason grading system(Wiki英語版)と呼ばれていますが、はじめて提唱されてから、少しずつアップデートがなされています。 本書籍は2005 The International Society of Urological Pathology (ISUP; Webページ consensus に基づく「Gleason grading system」を解説したアトラスです。
 
 本書籍は、豊富な図版で、pattern をたくさん見ることができ、それぞれの注目ポイントやピットフォール、誤解しやすいところなどまで書かれています。
 アトラスひとつひとつが、練習問題のようになっていて、レジェンドに、これは4+4とか、これは4+3とか理解しながら絵を眺められるのがよいところ。

日本の前立腺癌取扱い規約も国際的な指標に準拠しておりますし、ISUP consensus による Gleason scoring の理解には一番よい書籍と思っています。

おすすめ。★★★★★(5/5)








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2000年10月20日金曜日

病理医ってなぁに…!!??

 さて、本ブログの著者は病理医であります。

はて、病理医ってなぁに…!!??


 病理医って医者の一種です。医者は外科医や内科医といった専門に分かれていますが、そのうちの一つ。病理医とは…。

 ではいったいどんな専門の医者なのか。
 答えからいうと、病理診断をする医者です…。

 病理診断…?? 一般にはあまりなじみのない言葉ですね。では病理診断というのはなんでしょう。


病理医のお仕事


 日本病理学会のホームページの中に 病理診断についてというページ病理医とはというページがあります。 
 ページから引用すると、
「患者さんの体より採取された病変の組織や細胞から顕微鏡用のガラス標本がつくられます。この標本を顕微鏡で観察して診断するのが病理診断です。そして、この病理診断を専門とする医師が病理医です。」
と書かれています。

 つまり、内視鏡などの検査で患者さんから「つまんで」採取した体の組織や、外科手術で取り出した病変などを標本にして、 顕微鏡を用いて検索し、病気があるかないか、あれば それは何という病気であるか、を診断する、 そういうことを毎日しているのが病理医です (資格としては、専門医制度があります)。

 直接患者と向き合うことはほぼなく、 基本的には臨床医とのやりとりすることが 主体の「裏方」医といってよい存在です。

 しかし、直接患者に会わないとは言っても、 内視鏡検査などで生検をされたり、手術で癌を取り除いたりした場合には、 必ず病理医が診断しているので、多くの患者に病理医は実は関わっています。

病理医はどこにいるの? 


 さて、病理医はどこにいるのか、というと、 たいていは病院の病理科、病理診断科、検査科、中央検査部門などなど という名前の中央部門にいます (大学ですと大学病院以外に病理学の講座に教員としてもいます。  また、検査会社に所属している病理医も一定数います。)

 表に情報がでていないことが多いのでわかりにくいですが、 ある一定以上の規模の病院であればそういう部署があるんです。 ところが、病理医はどの病院にでもいるかというと、 いないのです。 その理由は、不足しているから、これに尽きます。

病理は不足している?


 病理医不足はかなり深刻な問題です。 病理医の数は2012年の調査では、およそ1600人。 これはとても少ないです。全医師のうち約0.6%

 日本には病院が8500以上あります。 これではとても足りません。
 「NPO法人病理診断の総合力を向上させる会」のホームページ PathCare の中の 「日本の病理医は精鋭集団」では、 日本の病理医の現状がわかりやすく簡潔にまとめられています。

 病理医は不足しています

 そして病理医とはどんな医者かという認知も今ひとつなところもあり、 病理医が不足しているという現実もまだまだ認知が進んでいません。

 榎木英介先生のハフィントン・ポストの記事 「忘れられた医師不足~病理医不足」 に病理医とはなにか、病理医はいかに不足しているかがわかりやすく書かれています。

 ブログ「Dr.和の町医者日記」に「もっと病理医を知って欲しい」という記事がでています。 病理医が不足していると、医療にどのような悪影響があるのかわかります。

このブログでも今後病理医について触れていく予定です… 


 病理医という仕事はどんなことを具体的にしているのか、 どのように重要な役割を担っているのかは少しずつ紹介しようと思います。

 病理医っていう医者がいるのだけで、全然足りていないんだということを まずは主張したいと思います…。







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2000年1月2日日曜日

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 運営者 峰 宗太郎
 初出掲載:2018年11月7日

2000年1月1日土曜日

はじめまして

 2022年4月現在以降、本ブログは更新停止中です


Fig.1 著者が一番ハンサムに写っている仕事中の写真

 ・初めまして。峰 宗太郎 (Sotaro Mine) です。
  病理医・薬剤師・研究者です。本名です。
   ・情報のあるページ:
     Research GateresearchmapGoogle scholar
   ・Twitter: @minesoh (フォローはお気楽にどうぞ)
   ・note 簡単な医学解説の記事等を書いています

 ・研究テーマは Epstein-Barr Virus(EBV) を中心とする
  ヒトヘルペスウイルスによって引き起こされる疾患
  に関わるものです。
 ・日々のこと、ちょっとしたことをブログに書こうと思います。

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