2020年2月5日水曜日

曇天で気分ぼんやり…新型コロナウイルス関連のデマについて思うこと

 本日は曇天のベセスダです。何となく気分ぼんやり。
 
 新型コロナウイルス関連のニュースは相変わらず大量に流れています。状況もだんだん広がっているのは間違いなく、症例数も2万人をこえていますね。

 そんな状況ですが、いくつかデマに対する取材を受けました。

  BuzzFeed Japan

 デマといっても、荒唐無稽なものから、針小棒大に言うもの、そして、不確定や不明な事項に対しての適当や予想や妄想を述べるものなど様々で、いわゆる「デマ」だけでなく、不正確な情報、未来予測、占い、みたいなものが入り混じっており、英語の misinformation がしっくりくる状況ですね。

 WHOも myth(作り話)に対応するページを作りましたし、メディアもファクトチェックのページを作ったりとカウンターの動きもあるのは良いことであると思います。

 なんでデマを盛んに撒きたくなるのでしょう。

 まず愉快犯、承認欲求、陰謀論者・信じ込み、善意の拡散のつもりやパニックで不確かなまま流してしまう、そしてビジネス(YouTube の再生回数稼ぎなんかね)、といったことや、中国や中国共産党への批判をこの機にしたい人、そもそもトンデモ・頓珍漢だった人、などいろいろ考えられますね。

 超有名な医師や有名な作家、謎のマンガ家などが盛んにツイッターで煽ったりデマを流したりしていますが、実に見苦しい。誰かスマホなどを取り上げてあげるのがよいと思います。

 この機に及んで政府批判などするのも行き過ぎでどうかと思います。緊急時に内輪でもめているのは一番危ないですし、行政などに文句の電話を容れたり不安で問い合わせたりを繰り返して麻痺させてしまっては本末転倒どころか完全に混乱を助長するだけですね。

 メディアも冷静な報道ではないものが目立ちます。本当に残念。

 そして商売屋。空間除菌などのあきらかに効果のないものもそうですし、アルコールなどの簡便・安価かつ確実な消毒剤もあるのに、ここに及んで謎の製品を売ろうという動きもはなはだしかったり、マスクの転売などモラルのかけらもない人がぞろぞろ出てきており、端的に申し上げますと、醜悪至極。

 日本人が冷静で秩序正しく礼節を保っているなんて嘘ですよね。

 危機の時こそ本性が現れます。どういったことが起こったかをしっかり記録し変な人や変なことを見つけ出しておきましょう。平時にこれらを排除するのが大切です。
 なんというか、ウイルスの流行より、トンデモ・モラルハザードの流行の方が気になるところもあるように思うここ数日です。



 


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