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2019年3月21日木曜日

【実験道具】とても便利なゲルからのバンド切り出しツール x-tracta

 バイオ実験に役に立つ小道具を一つ紹介したいと思います。

 バイオ系の実験をする方においては、アガロースゲル電気泳動ののちに、DNAバンドを切り出すことはよくあるかと思います。

 剃刀の替え刃で切り出す方も多いかと思いますが、面倒、危険、コンタミの可能性あり、で扱いがちょっとなぁと思います。コストもかかります。

 以前、こんな器具があってほしいなぁと記事にしていました。
 ▶ ほしい実験小道具① ゲル切り出しチップ専用ピペット Gel Pipette 
  
 これは、フナコシのフナゲルチップ(説明動画あり)で、100個で 9,300円ですね
これもとてもよい器具で、簡単にゲルからの切り出しができるのですが、今回はさらに簡単でシンプルな器具を紹介したいと思います。


x-tracta™ Gel Extractor



 x-tracta™ Gel Extractor は、きわめてシンプルなつくりのゲル切り出しアイテムです。

SIGMA のサイト より

 非常にシンプルな装置で、ゲルに押し付けてバンドをくりぬく部分と、風船のようになった後部が連結しているだけのもの。これを下図のようにゲルに押し込んでバンドを切り出し、入れたいチューブの上で今度はバルーン部分をプッシュ。すると簡単にバンド部分が切り出せます。


xtracta method to remove gel slices

 ディスポなので、当然コンタミの心配なし。
 日本では、フナコシなどから入手することができます。100 個入りで 11,000円、一回 110円と少し高いですが…(外国ではもう少し安い)。しかし、剃刀の替え刃より取扱いやすいメリットはありますからね。

 というわけで、この xtract を使っています。
 ちょっと大きいバンドの時には二回刺さなくてはならず、そうするとちょっと取り出しに戸惑うことがありますが、基本的に問題なし。

 便利で省力化できる器具なので愛用です。おすすめ。

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2018年4月15日日曜日

ほしい実験小道具① ゲル切り出しチップ専用ピペット Gel Pipette 


 実験するのにオーソドックスかつ地味な方法を使っています。
 あまり不都合はなく、それなりに器用にこなしていると思うので、ルーチンワークにかかることについては新たなグッズがどうしても必要ということはあまりないのですが、たまに面白いグッズを見つけると使いたくなっちゃうことがあります。

 今回は、ほしい実験小道具①として、
「ゲル切り出し専用ピペット Gel Pipette C1000-1CF
 を見つけた、という話です。


Fig.1 下記フナコシさんのページより

 フナコシのページ 
 アメリカDiagnocine では Gel Pipette (cat no C1000-1CF) 125ドル…

 DNAやタンパクの電気泳動産物について、アガロースゲル電気泳動をよくやります。そして、目的の長さのバンドをナイフを使って切り出して、抽出して精製しています。


 しかし、このピペットとチップを用いると…、電気泳動後のDNAやタンパク質バンド部分に、このゲルチップをつき刺して抜き取るだけの簡単操作で回収ができてしまうようです!
 あぁ、試してみたい。
 となって、さっきからぼんやりカタログを眺めています。


 ナイフで切ったって、簡単だしすぐなんですよ、でも刃を変えないと毎回コンタミ。
 しかも切るのって、簡単ですぐなんだけど、でもでも、面倒なこともあるよ。
 あぁ、試してみたい。
 突き刺すだけの、ディスポのチップ…。

 これ、買ってもらえないかなぁ…なんかいいアイデアないかな…説得するのに。

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