2018年8月14日火曜日

【書籍紹介】警察庁長官を撃った男 (新潮文庫)




【著者】鹿島 圭介 【出版社】新潮社

 1995年、世間がオウム事件に震撼していた時期、330日に起きた警察庁長官狙撃事件(Wiki)のノンフィクション。抜群に面白い。
立花隆が絶賛していた。読まずにおいてあったが、警察庁長官狙撃事件の特集テレビ番組を見て紹介されていたので読んでみたところ、抜群に面白かった。

 警察庁長官狙撃事件は1995330日、地下鉄サリン事件直後、当時の國松孝次警察庁長官が狙撃された事件で、2010年に公訴時効を迎えた。日本において未曾有のテロに引き続き、国家警察のトップが狙撃されたという異例中の異例の事件である。

 当初よりオウム真理教関連の事件として扱う報道があり、世間もそしてなによりも、警察もそう考えてしまったのであるが、この本で呈示された全く異なる犯人に関する証拠、取材を元にした説は非常に興味深い。綿密な取材に基づいており説得力がある。

 ノンフィクションとしては最上級、★★★★★ (5/5)。 



● その後


 元刑事が捜査の内幕を明らかにした本が本年出版されている。



 くしくも今回紹介した書籍と同じ結論である。そして、真相により迫れる。
 こちらも是非に合わせて読みたいところ!  

 さらに、今年になって興味を惹かれる記事が現代ビジネスプレミアムに出ていました。
   ・警察庁長官狙撃事件「真の容疑者」中村泰からの獄中メッセージ


レビュー関係の記事は別ブログにまとめています


0 件のコメント:

コメントを投稿