2018年8月26日日曜日

【書籍紹介】Pathology of Infectious Diseases A Volume in the Series Foundations in Diagnostic Pathology, 1e


 病理診断関連の書籍を一冊紹介します。

表紙


【出版社】 Saunders 【言語】 英語 【版】第1

 ExpertCoosult シリーズの病理アトラスはわかりやすいです。このシリーズから出ている感染症の病理の一冊。
 ウイルス感染症、細菌感染、真菌感染、protozoanなどまで一通りカバーされているカラーアトラス付きの本です。
 ネットと連動しており参考文献や関連情報はネットにあり紙にはかかれていません。

 内容は、至って読みやすい解説と鑑別診断などの項目。アトラス写真は、美しいものも多いが、ピンぼけ・画素粗い、そもそも必要な写真なのかわからない、ものも…多い。
 解説文がまぁよいだけに残念。

ウイルスなどでは免疫染色が必要なものではもう少し抗体の情報などが、また、鑑別診断のためのポイントの表などもほしいところ。真菌の写真は多いが…もう少し鑑別ポイントの解説などが欲しい。
総じて、これは…通読向け、または、職場に一冊あると、感染症疑い例がきたときに、確認に使えるかといった感じで、非常に役に立つ、とはちょっと評価できないかな。
次の版に期待。ただし、感染症に興味のある病理医にとっては持っておいて損はないと思います。

よい。★★★★☆ (4/5)

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