Fig.1 エボラウイルス |
国立感染症研究所が東村山市にもっている BSL-4 施設を稼働させたいという意向をしめしたとのニュースがありました。
▶ NHK NEWS WEB 「特に危険性高い病原体を取り扱う意向示す 国立感染研」
▶ 朝日新聞「エボラウイルス、初の輸入検討 住民「納得できない」」
NHKの記事によると、住民説明会で改めて意向をしめしたとのこと。
また、新たな情報として、
エボラ出血熱やラッサ熱など新たに5つの感染症のウイルスを海外から入手して取り扱いたい意向を示しました。
とのことです。研究の稼働をしたいということですね。
東京五輪・パラリンピックに向けて検査体制を強化ということを理由にしているようですが、これはきっかけではありますが、主たる目的ではないようにも思いますがどうでしょう。
実は感染症法の定めでは、BSL-4 施設でないと一類感染症疑いの検体からの病原体の保持と研究はできないことになっています。もちろん同定や診断は、適切に処理した後の検体であれば、BSL-4 以外でも可能ですが…。
アメリカでは10か所以上の BSL-4 施設が稼働していますが、日本ではまだですね。
感染症研究所と長崎大学が整備をすすめています。そういったことで、1987年におこった日本へのラッサ熱の輸入症例においては、アメリカのCDCに診断を依頼しています。
一類感染症の同定、診断、研究、保持は必要なことと思います。この辺のことについてはまた改めてしっかりまとめたいとは思います。研究体制というのは作っておかないとどうしようもないことが多いですからね…。
住民の懸念にしっかり配慮して、十分な対策を施し、運用を透明化したうえで、稼働できるように話をすすめられるとよいように思います。
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