病理診断むけのスーパーおすすめ書籍の紹介です。
【出版社】Lippincott
Williams & Wilkins (LWW) 【版】
4版(2008/9/29)
リンパ節の病理診断の本と言えば、これ。当然これが断然、一番です。
リンパ節生検、もしくは手術に伴う廓清検体が提出された際に、病理医が考えなくてはならないことはたくさんあります。リンパ節に見られる変化は、正常範囲内のものは多いことはもちろん、炎症と腫瘍いずれも非常に多岐にわたり、またその変化は見慣れていないと戸惑うものが多いと思います。
最近は他のシリーズでも良書がありますが、この本は、リンパ節病理に関しては一番です。Ioachim 先生のリンパ節病理への思いのすごさは、これだけの本がほぼ単著としか思えない統一記述でなされていることからもわかります。
この本の良いところのもう一つは、炎症性疾患、感染、など反応性病変が半分以上という時点での、本気度。どうしてもリンパ節病変と言えば腫瘍、とくに血液疾患、さらにあえて言えばリンパ腫、と考えがちですが、この本のすごいところは、反応性病変や感染症がとにかくよく書かれており、アトラスも十分で役に立つ点にあります。
もちろん、リンパ腫などの腫瘍性疾患もしっかりしていますのでご安心を。
疾患概念については非常に丁寧に参考文献をひもといていますし、解説もわかりやすい。基本的にアトラスも綺麗でわかりやすい。鑑別診断の項目もとても役に立ちます。
電子版へのアクセスコードがついているので、紙の書籍を買えば、web ですべてのコンテンツを見ることができます。これはとても便利でよいです。
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病理医必携の一冊。
非常によい。★★★★★ (5/5)
レビュー関係の記事は別ブログにまとめています
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