2018年10月19日金曜日

【NIH紹介】NIHキャンパスにあるFAESについて


NIHキャンパスにあるFAESについて


 米国国立衛生研究所(National Institutes of Health; NIH) に関連する情報の紹介です。
NIH に関連する組織として、the Foundation for Advanced Education in the Sciences (FAES) があります。今回はこの FAES の紹介です。

 ▶ FAESの公式ホームページ (https://faes.org/)

Fig.1 FAES の ホームページの表紙 (リンクにしています)

 
NIH は米国の政府機関ですが、FAES は実は政府とは関係のないNIH 職員を中心とした関係者の教育や保険、福祉などをサポートする独立した組織です。

1959年に、11人のNIH の科学者が設立し、1984年からは講義や実地トレーニングのワークショップなどを実施しています。現在では、NIH のトレイニー (フェローなど) の保険を取り扱ったり、様ざまな交流・研修イベントを実施しています。

FAES NIH のベセスダキャンパス、ビルディング10 (通称ビルテン) に入っており、事務所とクラスルームを有しています。クラスルームでは、150のクレジット付きの graduate school コースがあり、年間60以上のバイオテクノロジー関連のワークショップも開催しています。

またその他に、NIH 内にブックショップ (書籍とNIHグッズのお土産などを売っている)を持っています。
 キャンパス内FAES 施設案内ページ: https://faes.org/content/campus-resources

NIH に来て働くことになるフェロー (Postdoctoralvisiting) は、FAES が提供する健康保険に入ることができます。FAES2018年に取り扱っている健康保険は CoreSource 社が仲介する aetna 社の signature administrator という商品。非常に手厚い健康保険です。

 ▶ FAESの健康保険サービスについてのページ: https://faes.org/content/health-insurance-services

FAES の開催する講義コースなどについて、フェローが受講したい場合には、許容されているコースであれば1セメスター(半年)1コマ、institute がその受講費用を出すことができるようになっています。研究に関連するテクノロジーなどのコースが受講できます。

条件はほかに一つ、単位を落とさないこと。政府のお金なので正当性が必要です。
残念ながら、visiting fellow 英語のコースは自費でないと取れません。

さて、個人的なことですが、20189月より、私、このFAES の大学院コースで基礎組織学のクラスを持っています。学生さんに教えるのはなかなか楽しいです。学生さんは主に、Postbac Postdoc なのですが、みなさん熱心で向学心に溢れています。

今回はFAES の紹介でした。

気が向きましたらクリックをお願いします!↓
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ  

病理の話題は別ブログにまとめています
▶ 病理医研究者のぼちぼち日記

投げ銭サービス Ofuse
もし投げ銭してもよければ!

0 件のコメント:

コメントを投稿