2018年10月8日月曜日

【書籍紹介】脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第4版

 病理医、脳神経外科医におすすめの一冊です。
 病理専門医試験対策や、脳神経外科の専門医試験対策にもとてもよいと思います。



【書名】脳腫瘍臨床病理カラーアトラス 第4版
【編集】日本脳腫瘍病理学会
【出版社】 医学書院
【リンク】楽天ブックス Amazon e-hon honto
     7net 紀伊国屋國屋書店 図書館

内容紹介より引用


【本邦の脳腫瘍診療医の情熱を結集した世界最高品質の脳腫瘍アトラス,2016WHO分類に基づき全面改訂】
日本脳腫瘍病理学会編集による定評あるアトラスの改訂第4版.脳腫瘍の臨床像と病理所見を,大判かつ美麗な写真と簡潔な文章でまとめた.今版では,分子遺伝学的な観点から大幅な変更が加えられた2016年の新WHO分類に基づき,脳神経外科医と病理医の完全共著により全面改訂.項目を再編し,分子生物学をはじめとした最新の知見を盛り込んだ.本邦の脳腫瘍診療・研究を牽引する脳神経外科医と病理医の情熱を結集し,高画質の写真をふんだんに使用した本書は,まさに世界最高品質の脳腫瘍病理アトラスとなっている.専門医を目指す若手からベテランまで,脳腫瘍に携わるすべての医師必携の書.

丁寧に解説されたアトラス


 脳腫瘍は種類が多く非常に診断も難しいことがある。まず脳腫瘍の分類を理解しないことにはどうしようもないが、最近の知見の集積はすさまじく、2016 年の WHO分類の改定では、遺伝子型が表現型に優越する、との方針のもと、遺伝子異常を疾患分類の中心に据え、大幅な変更がなされて、以前の版とは全く異なったと言っていい新しい分類となりました。

 しかしながら、形態はも依然として重要であり、脳腫瘍の診断においてはその形態を把握しておくことは必須ですね。

 このアトラスは、新しいWHO分類に基づいて疾病を分類し、解説し、そして典型的で美しい所見を記載しています。もちろん臨床像もセットで書かれており、理解を助けてくれます。

 大型本であり、写真が見やすい。また過不足ない解説は非常によい。
 WHO 分類片手に勉強するのによいだろうし、病理医にとっては診断室に一冊は置いておきたい本ですね。
 
 脳神経外科専門医試験、病理医専門医試験の対策としてもおすすめできます。

 前版と比べてさらにわかりやすくなっており、必須。
 おすすめ。
 ★★★★★ (5/5)



● こちらもおすすめ:

 脳神経外科専門医試験には病理の問題がかなり出る。正しく理解するためには、所見の取り方や所見の意味、疾病の分類などの基本知識が重要ですね。

 脳腫瘍の病理に関するごく基本的な事項からの解説のある、この一冊もおすすめです。ただし、病理医にとっては、少々物足りない可能性があり、病理医ならレジデントまでが対象かなぁ…。

脳腫瘍病理入門Q&A200: HE染色が読める!診断できる!苦手な病理がコワイくらいわかる!







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