2018年12月7日金曜日

ドル円暴落、株価暴落…気分も下落してる…

 少し寒いベセスダです。1℃ぐらい。

 昨日は臨時休暇のようになってしまいましたが、どうにも調子が狂います。
 仕事やる気が起きない病に罹患中。

 お天気とドル円・株価に気分が連動している気がする、気がするだけなんですが、今日はドル円が暴落し、株価も暴落していますので、たぶん気分がすぐれないのだと思います…笑。

 真面目に、ちょっと米中貿易戦争とかあまりよくないですねぇ状況が。

 
Fig.1 今朝のベセスダ NIH正門

 いろいろ雑務を片付けないといけません…たまってしまっています…lazy。

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2018年12月6日木曜日

ブッシュ元大統領の国葬日でお休み、寝坊、奇跡の再会…

 今日はそれなりに涼しいベセスダです。

 ブッシュ元大統領(お父さんの方)がお亡くなりになり、本日は国葬ということで、政府機関はお休みになっています。

 今日はのんびり出勤しようと思っていたところ、お昼過ぎまで爆睡。寝坊をしました。バスにのって午後から NIH へ。

 いつものカフェは閉鎖されていたので、いつもとは別のカフェでのんびりとハンバーガーを食べました。

Fig.1 NIH Building 10 2階のcafeteriaで

 さて、実験でもするかなぁとビルを出ようと廊下をあるいていたところ、突然「峰くん!」と呼び止めていただきました。
 目が悪いので近づくまでわかりませんでしたが、なんと、7年前に新宿の病院でご一緒させていただいていた先輩の先生!

 ワシントンで学会があり、たまたま、NIHの別の先生とも奇跡的に再会されて、NIHを見に来られていたとのこと!わぁお。毎回ですが、what's a small world! ですね。

 お茶をしました。とはいっても軽食とコーヒーですけれども。
 いやぁ久々にお会いできて本当にうれしい限り!

 クリニカルセンター(NIH Building10 に入っている病院)のスターバックスでもコーヒーを。懐かしい話や近況をお伺いしました。

 ちょうど、ちょっとしたイベント展示がされていました。


Fig.2 ジンジャーブレッドのデコレーションコンテスト

 ジンジャーブレッドのデコレーションハウスコンテスト。かわいいお菓子の家がたくさん展示されていました。


Fig.3 うちの施設から出ていたのは…

 私の所属する施設から出ていたのは、顕微鏡と好酸球!可愛い!
 というわけで、懐かしい先生と、新たに知り合った先生と三人でのんびり過ごしました。構内を少しご案内して、お送りして解散。今日は驚きの日だったなぁ…。

 
Fig.4 半旗とウォルターリード
 今日は元大統領のお別れの日でしたが、ちょっと記憶に残る日になりました。



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2018年12月5日水曜日

HIV・エイズについての簡単なはなし その1

 12月1日は「世界エイズデー」でした。
 この時期はHIV/エイズ関連の情報がたくさん流れてきます。

 いくつかのSNSなどで、「いまHIVでは死にません」というキャッチフレーズが流れてきました。発信源は「大阪HIV検査.jp」でした。



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 これはちょっと、「言いすぎな面『』ある」キャッチフレーズだと思ったので少し考えてみたいと思います。

 誤解がないように言っておきますと。「先進国においては」HIV感染症の診療は確実に、非常にすすんできており、未だに多くの人がもっている「恐ろしい病気」という概念は変わりつつあることは強調しなくてはなりません。

 当ブログ管理人はHIV関連のある部分では専門家の底辺端くれだと思います。 

 HIV感染者を診療しているプロ、専門家というのは感染症科の先生方です。

 私は「病理医」なのでそういう意味では専門家ではないのですが、HIV診療と研究にはかかわってきました。

 というのは、働いていた病院がHIV症例を多くみる専門病院であったことと、血液病理・感染病理を特に専門としていたこともあり、HIV感染者に発症する疾患の診断をしていたためです。

 そういったこともあり、研究もHIVに生じる疾患に焦点を絞って行ってきており、博士号もHIV感染者に生じる疾患の研究で取得しています。

 本題に入る前に横道にそれてはしまうのですが、簡単に触れますと、HIV感染者では、リンパ腫という血液のがんがよく起こります。そのリンパ腫の多くは、EBVというヘルペスウイルスによって引き起こされます。

 このようなエイズ(AIDS、 本当は定義がしっかりありますので後ほど)に関連するリンパ腫を、ARL(AIDS related lymphoma)と言っているのですが、そのARLを専門としているのです。

 一応、学位論文は「ヘルペスウイルス関連B細胞性リンパ腫由来新規細胞株の樹立とその病理学的解析」というもので、この題材はすべてARLです。

 関連して出版した論文は「Interleukin-6-dependent growth in a newly established plasmablastic lymphoma cell line and its therapeutic targets」 や「Establishing and characterizing a new primary effusion lymphoma cell line harboring Kaposi’s sarcoma–associated herpesvirus」など。

 また、厚生労働省のHIV関連リンパ腫研究班でも少しだけお仕事を一緒にしていて、日本におけるエイズ病理解剖例の調査「The prevalence of opportunistic infections and malignancies in autopsied patients with human immunodeficiency virus infection in Japan」、ARLの日本における病理解剖での分析調査「Classification of AIDS‐related lymphoma cases between 1987 and 2012 in Japan based on the WHO classification of lymphomas, fourth edition」もしました…。

 そんなわけで、一応、日本におけるHIV感染症の死因の概略、診療の一部と、ARLのことは少しだけ知っているのかなという形です。

 感染症科のプロには当然及ばない知識量であり治療実績はない、また、基礎研究者としてもHIVそのものは扱ったことがないのですが(HIVを研究してる研究室にはいましたが)、文献をひきつつ、少しだけHIV感染症について呟かせてもらいたいな、と思います。

 まず、毎回ですが、SNSの情報やブログを含むネットの情報は真偽の精査、信用度の精査は重要ですし、誤謬や誤解、単純な誤りもよく含まれています。リテラシーの問題もあります。できるだけ公のソースにあたることが重要で、権威や親しみだけで内容を妄信しないことが重要ですね。

 なので、そういったところを考えて、ソースにはできるだけリンクしながら行きます。私の読み間違いも起こりえるので、ソースを見ていただいて真偽は確認してもらえるとありがたいです。


HIV/エイズに関連する情報は、

 UNAIDS (http://www.unaids.org/)
 API-Net (http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html)
 
 政府広報オンライン (https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201305/2.html)
 CDC (https://www.cdc.gov/hiv/default.html)

などが役に立ち、信用できます。 


HIVとエイズ


 さて、話に入っていくまえに、HIVとエイズ(AIDS)について簡単に触れておきたいと思います。


HIVとは



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 まず、エイズの原因となるウイルスであるHIV(human immunodeficiency virus)について簡単に触れておきたいと思います。

 エイズの症例は1981年に最初の報告があり、その後の研究で1983年にモンタニエ、バレシヌらが発見し、84年にはNIHのギャロ、カリフフォルニア大学のレヴィらも分離していました。これらはいずれも同じウイルスで、HIV-1 と命名されました。この辺は競争が激しく、先取権争いも激しいホットな領域だったわけです。

 その後、HIV-2という新たなエイズの原因も1985年委モンタニエが発見していますが、現在より問題となっているエイズの原因はHIV-1によるものです。
 HIVは、ヒト(human) +免疫不全(immunodeficiency)+ウイルス(virus)です。人の免疫を不全、つまりダメにしてしまうウイルス、という名前です。

 ウイルスというのは、細胞に入り込み (実際は難しいのですが簡単には感染することです)して、そこで増えて、細胞を殺して出ていく、というようなサイクルの場合がほとんどです。

 HIVは、免疫を担う細胞の一種であるT細胞のうち、さらに、免疫全体をコントロールする役割を持つCD4という分子を持っているT細胞、CD4陽性T細胞などに感染します。この細胞などについては以前少し解説しました

 ▶ かんたん赤ちゃんレベルの免疫のお話 その2

 そして、徐々にCD4陽性T細胞の減少を招き、ヒトの免疫システムを壊してしまいます。

 これが概要ですが、ちょっと特殊なのでHIVについてもう少し細かく呟きたいと思います。できるだけかみ砕きますが、全部わからなくても全然問題はないと思います。



HIVというウイルス


 ウイルスというのは、生き物であるかというと難しいところで、ウイルス自体は自分では増えられません。ウイルスは、ヒトなど、感染されてしまう生き物(これを宿主とかホストといいます)の細胞に侵入し、細胞が増える仕組みなどを乗っ取って、自分自身を維持したり、増やしたり、潜伏したりします。

 ウイルス自身の遺伝子の情報というのは、DNAまたはRNAに書き込んで持っています。

 これはヒトなどの真核生物とは異なります。ヒトなどは遺伝情報はDNAに書き込み、細胞の中の、核の中に保管しています。

 さて、ウイルスは通常、細胞に侵入したのちに、自分の遺伝情報をもとに、細胞のシステムをつかっていろいろな遺伝子を発現させます。発現、というのは、遺伝情報をもとにタンパク質をつくらせて、そのタンパク質が機能することを主にいいます。

 …実際にはRNAなども機能がありますし、遺伝子自体の複製も重要ですが。

 多くのDNAウイルスやRNAウイルスは、細胞内に入り自分を増やした後に、細胞を壊して出ていきます。つまり、細胞を一過性に利用していきます。

 一部のウイルス、たとえばヘルペスウイルスやパピローマウイルスなどは、自分の遺伝を書き込んだDNAを細胞内に潜伏させておいて、できるだけ長くとどまろうとします。ただし、ウイルスのDNAとヒトのDNAは別々に存在していることがほとんどです。

 さて、ヒトの遺伝情報はDNAに書き込まれているのでした。DNAの情報は一度、一時的にRNAに写し取られ(転写といいます)、そしてタンパク質はRNA情報をもとに作られます(翻訳といいます)。

 昔は、この流れは一方通行であり、「セントラルドグマ」と言われて、分子生物学の大原則と考えられていました。

 しかし、一部のウイルスは、この流れを逆流することができることがわかりました。

 それが「レトロウイルス」です。レトロ、というのは昔の、というような意味合いを思い浮かべる人もいると思いますが、「逆」という意味です。この「逆」は「セントラルドグマ」の逆、という意味なんです。

 レトロウイルスは「逆転写酵素」というものを持ちます。

 「転写」というのはDNA→RNAという合成でした。この逆、ですから、RNA→DNAということになります。

 そう、レトロウイルスというのは自分自身の遺伝情報をRNAに書き込んで持っているのですが、「逆転写酵素」というタンパク質をつかって、自分の遺伝情報入りのRNAからDNAを作ることができるのです。

 そして、つくったDNAを「インテグラーゼ」(integrate というのは組み込む、統合するという意味ですね)という酵素で、ヒトのDNAに入れ込むことができます。

 こういう機能と性質をもった「レトロウイルス」として、HIV-1、HIV-2とHTLV-1という白血病を起こすウイルスが知られているわけです。

 なんでこんなウイルスの機能の話をしてるんだというと、こういう仕組みを防ぐ薬によって治療がされているという面があるからです。回り道で申し訳ないんですけれども。

 さて、HIV-1に戻ります。HIV-1は血液・精液中などにウイルスがでてきて、輸血や注射、性交渉、あとは出産時などの血液曝露などなどでヒトの体内に入ると、CD4のあるT細胞や、樹状細胞などの細胞に感染します。

 今回は触れませんが、感染する際には、ウイルス表面のgp120という分子が、細胞表面にあるCD4にくっつき、CCR5などとさらに結合してウイルスが細胞内に入っていきます。

 この記事を書いている2018年12月には数日話題の、中国での遺伝子操作ベビーはこのCCR5をなくしたという話でした。
 この辺は以前別記事にも書きました ▶ 赤ちゃんレベルの「ゲノム編集」の入門の話

 さて、戻ります。HIVはCD4陽性のT細胞に感染したのち、自分のRNAを逆転写してDNAとし、DNAをインテグラーゼでヒトのDNAに組み込みます。一部はそうしてヒトのDNA内で情報として潜みますが、ウイルス自身も増やして、細胞を壊して出ていくことも繰り返します。

 そうして、HIVは10年ほどかけて少しずつCD4のあるT細胞を壊していきます。

これを、症状や検査というような「臨床像」としてみてみると、HIVに感染すると、はじめは炎症や免疫反応が起こりますので「風邪」や「インフルエンザ」のような症状がでる「急性感染期」があります。これはほとんど出ないヒトもいます。

その後、症状はなく静かにウイルスが増え、CD4細胞が死んでいく「無症候期」が10年程度続きます。

 少しだけ検査について触れると、HIVに感染したのち、6~8週間すると、HIVに対する抗体が検出できるようになってきますが、それまではHIVの検出は困難であることがほとんどで、ここをwindow period と言っています。

 無症候期が続き、CD4陽性T細胞が、血液中に200/μl 以下になると、免疫機能がさすがにだめになって、エイズを発症する「エイズ期」となります。

 これが、治療をしない場合・無治療の自然史ということになります。



エイズをめぐる歴史


 さて、ちょっとまた脇道にそれて歴史のお話をしておきます。

 エイズは1981年にはじめて症例が報告されたのでした。どのように世界に広がっていったかについては、いい本があります。「エイズの起源」という本です。
 紹介記事も書きました ▶ 【書籍紹介】エイズの起源。 

 簡単には、アフリカでおそらくチンパンジーからうつり発生したウイルスが、労働者の密集するアフリカの都市で蔓延し、ハイチ経由でアメリカへ入り、流行が始まっていったという流れが示されています。

 現在までには、UNAIDS(国連合同エイズ計画)の「UNAIDS GLOBAL FACT SHEET」(2018年)によると、7730万人が今までにHIVに感染して死亡しています(infected with HIV)。

 そして2017年には世界で3690万人がHIVに感染している状況です。


エイズの定義と治療と


 さて、ではエイズで死なない、というのがちょっと過大な表現なのではないかな、というところに入っていくにあたって、「エイズ」というのはなんなのか、その治療法はどういったものなのか、ということを少しみていきたいと思います。

 え?だから、「HIVに感染するとエイズなんでしょ?」というのは間違いです。みてきたようにHIVに感染しても、10年ほどは症状はないですし、ある一定のところで免疫力が下がって「エイズ」を発症するのです。ですから「エイズ」というのがどういうものかを見ます。



エイズとは何か



 「エイズ」は英語では「AIDS」、なんの略かというと「Acquired immune deficiency syndrome」といいまして、訳すと「後天性免疫不全症候群」です。

 これは、生まれつきではなく、HIV感染によって「後天的に」、「免疫」が破壊されて機能しなくなる「不全」状態になる病気「症候群」とおいう意味ですね。

 エイズの原因はHIVでした。HIVが感染すると徐々にCD4陽性T細胞が減少し、200/μl以下になると免疫力がかなり下がった状態であり、様々な問題が体に起こってきます。免疫が動いていないものですから。

 そういう状態において、「AIDS指標疾患」という「23種類の疾患」のいずれかが発症した場合に、「AIDSが発症した」と定義されるのです。これは大事で、この「AIDS指標疾患」がでていなければ「AIDS」ではなく「HIV感染」の状態としかいえません。(参考: https://www.cdc.gov/hiv/basics/livingwithhiv/opportunisticinfections.html)

 「AIDS指標疾患」を羅列します。カンジダ症、壊疽、クリプトコッカス症、ニューモシスチス肺炎、コクシジオイデス症、ヒストプラズマ症、クリプトスポリジウム症、トキソプラズマ脳症、イソスポラ症、サルモネラ菌血症、サイトメガロウイルス(CMV)感染症、化膿性細菌感染症、帯状疱疹/単純ヘルペスウイルスなどヘルペスウイルス感染症、活動性結核 (active tuberculosis)、非定型抗酸菌(NTM)症、反復性肺炎、リンパ性間質性肺炎・肺リンパ過形成、カポジ肉腫、原発性脳リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性子宮頸癌、進行性多巣性白質脳症(PML)、HIV脳症、HIV消耗性症候群

 羅列だけでしたが、聞いたことのない疾患ばかりであると思います。

 そうなんです。これらの疾患は主に、免疫がだめにならないと生じにくいという疾患ばかりですので、健常な人では稀な疾患が多いんです。

 こういった、免疫力が下がった時に、普段は悪さをしないのに暴れるような感染症を「日和見感染(症)」(opportunistic infections)と言います。

 結核の仲間の非定型抗酸菌症や、ニューモシスチス感染症、ヘルペスウイルスの再活性化などは代表的なものなのです。



HIV感染の治療


 さて、ではつぎに治療薬をごく簡単にみてみます。

 HIVの治療戦略として、現在の診療で行われていることは、戦略としてはただ一つです。抗ウイルス薬をつかってウイルスの増殖を抑えこむという戦略です。

 HIVはレトロウイルスという種類でした。これは自分のRNAをDNAに変換して、ヒトのDNAに組み込んでしまいます。ですから、メモリーT細胞などというような長い間生き残る感染した細胞がある以上、ウイルスも残ってしまいます。よって、完全除去がとても難しい。

 であれば、治療としてできることとしては、組み込まれたDNAからウイルスが作られることと、作られてしまったウイルスが他の細胞のまた感染することを防げば治療になりますね。

 ここで少し補充しますと。RNAに遺伝情報を書き込んでいるウイルスというのはDNAに情報をもっているものに比べると、変異といって情報がかわるのがとても速いのです。よってウイルスの遺伝情報が素早く変わる。

 遺伝の変異が起こりやすいとなにが問題かと言いますと、薬が効かなくなるような変異、すなわち「薬剤耐性」がウイルスに早くでてきてしまう、という問題がおこるのです。
 よって、RNAウイルスであるHIVの治療には、いくつかの違う働きをもつ薬を組み合わせて使う「多剤併用療法」を行います。これを、レトロウイルスに対する治療法という意味で、ART(Anti-Retroviral Therapy) と言います。

 ARTはかつては「Highly Active Anti-Retroviral Therapy」といっていましたが、なにがhighly active なのかはちょっとあいまいなうえに、どんどんよい治療がでてきますので、いまはARTという方が多いですね。

 さて、組み合わせて使われる薬は大きくは5つのカテゴリーの薬になります。

 ①核酸系逆転写酵素阻害剤、②非核酸系逆転写酵素阻害剤、③プロテアーゼ阻害剤、④インテグラーゼ阻害剤、⑤侵入阻害剤です。 


 詳細は省きますが、HIVは自分のRNAを「逆転写」してDNAに組み込むのでした。逆転写を防ぐのが①と②、組み込みを防ぐのが④。ウイルスの成分をつくることなどを防ぐのが③、ウイルスが細胞に入らないようにするのが⑤ということになります。 

 HIVが細胞に侵入する流れは下の図のようになりますが、はじめにくっつくところを防ぐのが⑤ですね。

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 逆転写を防ぐのが①、②

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 DNAが組み込まれるのを防ぐのが④

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 タンパク質が作られるのを防ぐのが③

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 このうち、核酸系逆転写阻害薬(NRTIと略します)の一つの zidovudine (ZDV) または azidothymidine (AZT)という薬は、NIHのNCIにおいて 満屋裕明先生が見つけられた世界初のHIV治療薬です。その後、2番目(ddI)と3番目(ddC)も満屋先生が見つけています!この話は「エイズ治療薬を発見した男」に詳しいです。 


治療をすると


 さて、いよいよ治療の成績や効果についてです。ART療法については「US DHHS Guidelines」が世界で最もよく知られていますが、様々な国や団体が公表しています。
 日本のものは「抗HIV治療ガイドライン」(https://www.haart-support.jp/guideline.htm)ですね 

 さて、HIV感染者にARTを実施し、安定した状態を保つことができれば、AIDSを発症する率は非常に下がり、AIDSで死亡することはほとんどなくなり、非感染者と同水準まで平均余命が延長されている状況にあります
 ▶ 昨年5月のBBC NEWS Japanの記 https://www.bbc.com/japanese/39880346など。

 このBBCニュースの記事のもととなった研究は、英国ブリストル大学からの報告です
 ▶ Survival of HIV-positive patients starting antiretroviral therapy between 1996 and 2013: a collaborative analysis of cohort studies.」Lancet HIV. 2017 Aug;4(8):e349-e356. PMID: 28501495 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28501495

 この研究によると88,504人のHIV感染患者を解析したところ、早期にARTを開始した20歳の患者の平均余命は78歳となっており、非感染者とほぼ同水準であったことが示されました。

 ARTをしっかり早期からはじめていれば、余命はほぼ健常者と同じなのですね。
 ちなみに早期というのはCD4陽性T細胞が減り始める前の時期も含まれています。

 現在の日本のガイドラインにおいては「CD4数にかかわらず、すべてのHIV感染者に治療開始を推奨する」となっています。これは、早期介入が望ましいという結果があるからですね。

 そういう意味では、「HIVに感染しても」「ARTを早期に開始して続けていれば」「健常人と同水準の余命」が得られるということであり、「HIV感染=死の病」という「HIV感染に対する認識」はすでに間違っているともいえるのは事実です。

 ですから、はじめに示した「いまHIVでは死にません」の一部はただしい。「だからもしもHIVに感染しても、イコール死、ではありません。」と宣言されていますが、それはある意味正しいのです。 



HIV感染者の主たる死因はエイズではなくなったけれど


 しかし、海外のコホート研究から、HIV感染者の死亡原因の大部分が、肝疾患、腎疾患、心疾患やAIDS指標疾患にはなっていない悪性腫瘍などの、非AIDS関連疾患であることがあきらかになりました。

 また実は、HIV感染があると、ARTを行っていたとしても悪性腫瘍(がん)になるリスクが非感染者に比べて高いこともわかっています
 ▶ Cancer incidence and mortality for all causes in HIV-infected patients over a quarter century: a multicentre cohort study. BMC Public Health. 2015 Mar 12;15:235. など

 そして、特にCD4が少ない状況であると、エイズ以外の死因が増加することもRCTという厳格な方法で評価されて報告されています
 ▶ SMART試験: CD4+ count-guided interruption of antiretroviral treatment. N Engl J Med. 2006 Nov 30;355(22):2283-96. など

 ここら辺のことは上述の日本のガイドラインや感染研のページや Malignancies in HIV-Infected and AIDS Patients, Infectious Agents Associated Cancers: Epidemiology and Molecular Biology pp 167-179 にもよくまとまっています。 
 また、 厚生労働省研究成果等普及啓発事業報告では「エイズと悪性腫瘍」があります。

 繰り返して簡単にいうと、HIVとは直接関係はないと考えられていた悪性腫瘍が増加していて、それらは肛門癌、頭頸部癌、Hodgkin Lymphoma(HL)、大腸癌、肝臓癌、そして肺癌などだということです。

 そして、HIV感染者の主な死因として34%は悪性腫瘍であるとも示されています(2005年)。

 また、HIV感染者には、非感染者にはほとんどみられない悪性腫瘍が生じることがあります。これは、HIVとともに感染してくるHHV-8というヘルペスウイルスがあったりすることなどや、免疫状態がやはり健常人とはことなることなどが原因と考えられます。

 アメリカにおけるNIH内のNCIでの研究では、HIV感染者やエイズ患者に濃厚な喫煙習慣や発がんウイルス感染のような癌リスク因子が関与する悪性腫瘍が著しく増加していると報告されています。まぁこれは交絡因子が多く、アメリカの生活習慣もかなり反映されていますが。
 ▶ Cancer Burden in the HIV-Infected Population in the United States. JNCI. Online April 11, 2011.

 具体的には、エイズ関連リンパ腫(ARL)は健常者と比べると25倍程度、カポジ肉腫という特別ながんは170倍程度発症しやすくなっています。そして、これらの疾患はHIV感染者でないと発症しない特殊なものが多いのです。
 ▶ AIDS-related malignancies: emerging challenges in the era of highly active antiretroviral therapy. Oncologist. 2005 Jun-Jul;10(6):412-26. 

 また、NCGMの岡先生のシンポジウム報告「HIV感染症と癌」にもあるように、エイズ指標疾患ではない悪性腫瘍は、HIV感染者ではARTを受けていても健常者より10年ほど早く発症することも指摘されています。

 実際、これらのことはいくつもの文献で指摘されており、かなりよいARTが行われるようになった現在、HIV感染者の問題というのは「日和見感染より悪性疾患」であるとも言えるかとおもいます。

 ですから、「HIV」がおそらく原因で、理由はまだ明らかではないのですが、発症する「悪性腫瘍」でなくなることが今、問題ではあるのです。ですから「いまHIVでは死にません」はすこし語弊があるというのはこの点にもあると、そう思うのですね。



薬には副作用もあるし、継続できないと治療にはならない


 さらにもう一つは、治療を継続できるかどうか、ということと、治療関連の良くない影響です。治療を継続しないと、HIVを抑え込んでおけませんから、正しく飲み続けてもらうこと(アドヒアランス)や経済的な理由で継続ができなければエイズ発症のリスクはあがります。

 また、薬剤はどんなものでも副作用があります。近年のARTはよい薬が増えているとはいえ、副作用によって治療継続が困難になるケースも、副作用により健康に影響が出るケースも当然あります。

 そして、非AIDS疾患の増加のメカニズムは明瞭でないものの、HIVが関与していることはおそらく明らかです。また、感染しているから薬ものむことになるわけです。

 といった視点から、「いまHIVでは死にません」はやや言い過ぎだとは思います。ARTを行っていても何らかの形でやはりHIVは悪さをしていて、HIVによる死亡というものは明らかに存在してはいると思われるからです。

 ただ、昔のイメージである「死の病」という強烈な印象は誤りであり、「早期に発見、適切な治療を開始し」「治療を継続すれば」慢性疾患として付き合える疾患になっていますよ、という趣旨には反対するものではありません。



日本での状況


 さて、最後に。日本での感染状況は、平成29(2017)年エイズ発生動向年報によると、2017年累積報告件数は 19,896 件、エイズ患者8,936件、2017年の新規患者としては感染976件、エイズは413件とのこと。

 感染経路は同性間接触が72.6%、異性間が15.3%。性的接触が87.9%、母子感染3件、薬物使用が2件。日本国籍男性の HIV 感染者の主要な感染経路はいずれの年齢階級においても同性間性的接触の割合がもっとも高いですね。

 ハイリスク群の人はコンドーム使用等の予防に努めるとともに、検査をしっかりとうけることが重要です。そして、早期発見すれば平均余命は健常人とかわらない医療をうけることができる状況になっていることを知る必要がありますね。

 そしてARTを受けていると、他者への感染をおこしにくくなります。その威力というのは、コンドームなしでもほぼうつらないレベルなのですね。Sexual Activity Without Condoms and Risk of HIV Transmission in Serodifferent Couples When the HIV-Positive Partner Is Using Suppressive Antiretroviral Therapy. JAMA. 2016;316(2):171-181.

 啓発、予防、早期発見、早期治療を徹底していき、…あとは実は行政や仕組みの問題をしっかり改善していき…新規感染者を減らすことが重要ですね。



治療費は高すぎることはない


 HIVに感染し基準を満たすと「免疫機能障害」として身体障害者手帳が取得できます。等級に応じ、重度心身障害者医療費もしくは障害者自立支援医療を受けられますので、関連する治療費に関しては1割負担・上限額設定が原則で、医療を受けられます。

 これらの制度は感染経路を問いません。そして本邦においては薬害被害者に対しては自己負担のない制度(特定疾病療養費、先天性血液凝固因子障害等治療研究事業)の制度が用意されています

 制度の利用などの詳しいことはソーシャルワーカーの方と話を進めることが重要ですね。


さいごに


 というわけで、HIVについてすこし書きました。まぁ私の専門の病気についてはまた機会があって要望があれば書きたいとおもいます(知りたいひといるかな?)。

 いずれにせよ、偏見はいけませんし、古く、なんとなく感じているぼんやりとした思い込みもよくはありません。相手を知り、正しい知識をもち、正しい知識をひろめ、そして行動していくことが大事、HIVはすぐそこにある病気、そういった対応をしていくこと、それが大事ですね。

 恐れて検査に行かない、という事象はへらすべきです。しかし現実的な問題も正しく知ってもらいつつ、啓発することが重要なようにも思いますね。
 キャッチーな言葉は医療分野では慎重にと思いますが、この標語に反感は持ちませんでした。ただ、一応、周辺情報をラフにお話しました。




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セミナーデー、倫理講習会、ぐったり

 曇天のベセスダです。
 
 季節性の気分の落ち込みと、疲れと、まぁ本質的にいろいろ回復していないのが相まって、何のやる気も起きません…だるい。
 人生にも希望がないですね。まぁいいんですが、実に嫌なことばかり思い出します。
 こういう時はゆっくりだらだらするに限ります。

 が、今日は火曜日セミナーデー…。

 朝は一時間半、倫理講習でした。とはいってもアメリカ流なので、ケースについてディスカッションするようなもの。

 まぁ、背景もわからなければ英語も聞き取れず、ただ悲しくむなしく時間が過ぎました。何言ってるのか全く分からなかったなぁ、1つも。

 人を採用するときのバイアスがなんとかとか言っていた気がしますが、アメリカなので基本的にまたお得意の建前と美談なのだろうと思ってなんとなく聞いていました。

Fig.1 倫理講習会

 その後は、セクションのミーティング。長い。そしてこちらは言うことなし。
 げっそり疲れました。

 ミーティングデーは普段からすべて体力を奪われてやる気がなくなりますが、調子が悪いときは、とどめになりますね。

 もう今日は何もできないし、しない…そういう日もあっていいよね…。


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2018年12月4日火曜日

やる気が起こらない…疲れてるのかしら

 今日は少し暖かいベセスダです。

 なんだかやる気が起こりません。やったるでーという感じが起こらない。
 とくに本業…実験したいなぁという気分が湧きません。

 こういうときはのんびりする方がいいのかな。無理してもね…。

 
Fig.1 朝のコーヒーとドーナッツ

 なんだか負の記憶がよみがえっています。
 お金が使えず、まともなものが使えず、20週間ほど無駄にしましたが、そのダメージが回復しておらず、研究へのパッションが阻害されています。

 エンジンの再スタートがまだできていないなぁ…。

 もう3カ月ほど回復せず。

 まぁ…いいか…プロのブロガーになっちゃうか、笑。
 
 というわけで、今日はレジーに過ごします。やる気がおきないなぁ。

2018年12月3日月曜日

FX - 2018年11の戦績

 5万円からはじめた FX USD/JPY だけで挑戦プロジェクト、2018年11月の戦績は…


Fig.1 2018年11月 FX戦績


 +78,317 円 でした。ボラティリティはやや上昇していますが、ちょっと行ったり来たりが激しいひと月でした。慎重に取りました。塩漬けた期間と眺めた期間が長いので、スワップ益が大きいです。

 これで 約101万円 まで増えました(実質 5万円 → 181万円)。
 今月も淡々と取引します。

ダイエット一日目は挫折、情報交換

 今日は霧がかってすこし暖かいベセスダです。

 昨晩は日本人研究者仲間と二人でおいしいという話を聞いたイタリアンレストランへ行ってきました。
 
 Bethesda にある La Panetteria
 土曜日早めの17時半に待ち合わせて入りました。小さいながらとても雰囲気のよいお店。

 誘っていただいたのですが、今日は仲間の相手にとっては論文出版おめでとうタイミングだったのです。いい雑誌、いい仕事、本人完全には満足していない、これはいいことですね。ともかくおめでとうございますですし、次への闘志がより強くなるよいパターン化と思っておりまする。

 美味しいという話の White Pizza を頼み、ワインを飲む。


Fig.1 ワインを飲みます

 ワイン、たまにのむとおいしいんですね。ワイン党ではないので細かいことは全く分からないんですけれども。


Fig.2 White Pizza

 この White Pizza が大変においしい。アツアツでチーズがたっぷりでとても。
 パスタなども頼みたくさんいただきました。
 … 今日はダイエット一日目なんですけれども。

 お客さんはどんどん増えて、帰りがけにはほぼ満席。盛況です。やはり人気なんですね。おいしいお店です。
 
 河岸を変えて、バーへ。すぐ近くの Rock Bottom Restaurant & Brewery へ。
 
Fig.3 Bloody Mary
 カクテルなどを飲みながらいろいろ情報をいただきます。交換というよりいろいろ教えてもらったというのが正しいですね。
 実験・研究・科学の真面目な話から始まり、科学者と信仰、宗教とカルト、台湾・チャイナ製怪しいツール、ウェブツール、インターネット情報、おすすめ本、audiobook…たくさん話しました。

 結局2時ぐらいまで飲んでいました。楽しかった。
 私のダイエットはどこかへ今日は行きました。

 さて、昨日話して教えてもらったなかで面白かった情報をいくつか。あとでそれぞれ私もリサーチしてまとめますが。

1.1.1.1  Cloudflare と APNIC がやっているサービスで、VPNで 1.1.1.1 として接続できるサービス。DNS経由でISPの問い合わせなどカットするので、高速であると同時に非常にセキュア。教えてもらって早速導入。

DuckDuck Go 検索エンジン。Google などのようにトラックしない、プライバシーとセキュリティ最優先の検索サービス。英語検索なら Google と遜色なく使えると。しかも iPhone の Safari の標準検索エンジンにできる。早速使う。

● GPD Pocket2 超小さいノートパソコン。スタートアップで670ドルぐらい。十分にWord、PowerPoint 動くとのこと。ほしくなる。買おうかな…。

 真面目な仕事のはなしは seqFISH とか RNA とかそんな話を。
 楽しかったー、が、今日は寝不足です。

 さて、今日は今日で、ポスバクのこに誘ってもらい、昼から中華料理を食べに出かけました。行ったのは、White Flint 駅近くの Far East Restaurant
 ものすごい人気のようでたくさん人が並んでいました。

Fig.4 店構え

 中にも人がたくさん。満席です。中国の人たちなのか家族連れがたくさんいます。


Fig.5 どんどん料理は運ばれる

 中華形式でワゴンに乗せてたくさん料理が運ばれているのを呼び止めてとっていくスタイル。おいしい小籠包や肉まん、麺類などがたくさん…。食べまくりました。
 私のダイエットが…。

 その後、腹ごなしのため散歩をして Rose&Pike まで行き、スターバックスでのんびりしました。そしてようやく職場へ…。

 あぁ、二日間食べすぎたなぁ。


Fig.6 スターバックス

 頭がぼんやりします。眠い…寝不足+食べ過ぎ…。
 いろいろがんばらないとなぁ…と思いつつ楽しい週末です。

  

● マップ











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2018年12月2日日曜日

書籍をお得に買う方法ひとつ。楽天ブックスでポイント還元!




 日本においては、書籍、雑誌、新聞、音楽ソフト(音楽用CDなど)の、「メディア4品目」については独占禁止法で再販行為が容認されており、基本的にどこへ行っても価格は同じです(再販制度についての Wiki)。

 であれば、実際に値引きという形で新品の書籍をお得に買う方法というのはなさそうですが、実際にはいくつか手段はあります。

 箇条書きであげると、

  ・生協などの割引の認められているところで買う
  ・新古品として扱っている業者から買う
  ・出版社から直接買えるチャンスを狙う
  ・献本などをしてもらう…

 などです。

 しかし、ほしい本がそこにかかってくるとは限りません。
 古本ではなく、新品をお得に手に入れるのは、結構難しいということになります。

 そこで、値引きではなく、ポイント還元という形で実質的に値引きを狙えばよい、ということになります。

 いくつか方法はありますが、今回は楽天ブックスでポイント還元を狙うことについて書きたいと思います。


楽天ブックスなら 10 〜 20% のポイント還元あり!




 楽天経済圏が嫌いな方もいるのは重々承知、重々承知なんですが、楽天はやっぱり消費者にとってはお得なことを一杯して集客を図っていますよね。

 本当にお得になっちゃうんで、ついついのめりこんで、一次は Amazon でしか買い物をしていなかったんですが、一年にするすべての買い物の7割近くは楽天にしてしまいました。

 楽天市場を中心とする楽天サービスは、1%程度のポイント還元がされます。
 そして、楽天カードを使っていれば、支払額の1%がさらに還元されます。

 また、SPU プログラムといって、楽天系列のサービスを使っているとさらにポイント還元率があがる、という仕組みがあります。 
 (楽天銀行、楽天証券、楽天モバイル、楽天トラベル、楽天kobo…そして楽天ブックス)

 SPUプログラムでは最大、15倍にポイントがなりますので、15%以上のポイントが考えんされることもあります。

 つまり、楽天ブックスでは、書籍を買っても、15%程度以上のポイント還元を受けられるということです。

 書籍でポイント還元があるのは、Amazon ポイント、ヨドバシカメラなどですが、諫言率は1~3%程度になります。(ただし Amazon student は別格ですし、医学書であれば、民間医局書店、m3.com ではもっとお得ではあります)

楽天ブックスなのサービスは Amazon 並みの便利さ!





 楽天ブックスは、土日・祝日も発送しており、すぐに着きます。いままで大きなトラブルにあったことはありません。たまに在庫がないものがありますが…。

 さらに、1冊から全品送料無料なので、Amazon とほぼ同じです。


楽天ブックスではキャンペーンをつかうこと!





 楽天はほぼ定期的に、ポイントアップキャンペーン、スーパーSALEを行います。
 
 その時に、書籍をまとめて買うのです。それが一番還元率があがります。
 買い回りポイントというものもあるので、他の生活用品とまとめ買いもおすすめです。


ポイントサイトでさらに還元率をあげる!



 さらに裏技というか、還元率を上げる方法があります

 それは、ポイントサイトを経由して楽天で買い物をすることです。

 ポイントサイトというのは、そこを経由して買い物などのサービスを受けると、独自ポイントがたまり、のちにそれを還元してもらえるサイトのことです。

 クレジットカードの運営しているサイトもありますし、実は楽天が運営している Rakuten Rebates というサイトもあります。

 ポイントサイトの活用やクレジットカードの活用についてはこのブログでもどんどん書いていこうと思っていますが、個人的にずっと愛用しているポイントサイトであるポイントタウンの紹介記事は、実は以前に書きました。

  ▶ 【サイト紹介】ポイントサイト紹介① ポイントタウン

 ポイントタウン経由で楽天で買い物をすると、ポイントタウンでも1%とか、キャンペーンなら1.5%とかが還元されます。

 そうすると、楽天ブックス 1~10%として、クレジットカード1%、SPU で5%とか、ポイントタウン1%…という感じで、やはり8~17%が返ってきます。これはお得です。





 さて、今回は楽天ブックスを劇おしする記事を書きましたが、実際還元率は非常に高くできてお得です。

 私の場合、レジデントという後期研修医の時期に一年間に300万円ほど書籍を買いましたが、ポイントが50万円分ほど返ってきました…生活防衛には本当に役に立ちました。

 皆さんもお得に書籍を買うことを検討されてみてください!


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病理の話題は別ブログにまとめています
▶ 病理医研究者のぼちぼち日記

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雨、ダイエット開始、11月ブログ運営報告

 今日は雨のベセスダです…雨うっとうしいなぉ…寒いし。

 ブラックフライデーでたくさん買い物をしました。$550分。
 ノートPC (acer $199)、体重計(Bluetooth付)、fitbit、Amazon echo dot、加湿器、洗剤、アルコールティッシュ、IDホルダー、延長コード。

 
Fig.1 体重計

Fig.2 fitbit

 早速体重を図ってみたところ、72.4kg。BMI 25… 渡米してから12kgも太っています!
 というわけで、ダイエットを開始することに。ちょうど fitbit もきたし…。
 今後、このブログはダイエット記録も兼ねることになりました。

 さて、11月が終わりました。

 ● 今月の運営報告です
  ・月間PV: 10,284PV
  ・記事数: 新規142本(計246本)
  ・このブログのフォロワーさん: 0人
  ・月間収益予定: 390円 (Google アドセンス 100%)
  ・月間支出(本ブログのため): 0円

Fig.3 アクセス状況

 PV はかなりすごいです。皆さんに読んでいただいて感激。
 ただ、全く収益になっていないというのがこのブログ…。まぁ、日記と情報提供ブログなので致し方ありません。
 収益化も図りますが、他のブログでも頑張ります。

 収益化という意味では、このブログではあまりものを売ったりサービスを斡旋したりというアフィリエイト をするつもりがないので、Googleアドセンスで行きたい。
 であるからして、PV を伸ばしていく戦略です。つまり、有益な情報をもっともっと発信しなくてはなりません。

 このブログの問題は、検索流入がほとんどなく、SNSから皆さんに来ていただいているというところがあります。検索にもひっかけてもらえるようにしないとなぁ、と思っています。

 さて、今日は雨、結構強いです。

Fig.4 雨のポトマック

 夜はちょっと用事ができたので、のんびりしてきます。
 晴れていると最近は夕日がきれいなんだけどなぁ…。

Fig.5 夕日のNIH


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2018年12月1日土曜日

【転載記事】学術出版界の本当のハゲタカは著者?

 粗悪な学術雑誌、いわゆるハゲタカジャーナルについて記事を複数回書きました。

 ▶ 粗悪・悪意のある学術雑誌の弊害 - Beall's List のこと
 ▶ 【情報】粗悪学術誌(ハゲタカジャーナル) に掲載して
   博士号取得した例がかなりありそうとの調査

 これらの問題はかなり深刻で、粗悪な雑誌については科学者は知って多く必要があります。今回は Editage Insights さんにまた良い記事がありましたので、CC に基づいて転載をさせていただきます。

 以下、転載記事になります。

学術出版界の本当のハゲタカは著者?


学術出版界における「ハゲタカ」と言えば、金銭目的で「科学」論文を出版する出版社やジャーナルを思い浮かべる人が多いでしょう。このような出版社やジャーナルは、論文の質にはお構いなしに、著者に出版を約束します。疑うことを知らない著者は、出版費用を払った後で、相手先のジャーナルが偽物であったことに気づきます。論文の取り下げや撤回を求めても、応じてもらえることはまずないと、多くの著者が報告しています。ハゲタカジャーナルは著者の取り下げ要求に対し、拒否するか、法外な手数料を請求するか、単に無視するかの対応を取るだけです。このようなケースでの「ハゲタカ」は出版社であり、著者はその「獲物」だと言えるでしょう。

 しかし、ここで問題提起したいのは、著者こそが科学の構造に傷を付けている張本人になっているケースがあるという事実です。最近、意図的にハゲタカジャーナルで論文を出版している研究者の事例が報告されています。ハゲタカ出版と関わりをもつ研究者の大半は、疑うことを知らない被害者でしょう。しかし、ハゲタカ出版には、よく調べなければならない別の側面があることも確かなのです。

ハゲタカ出版は組織化されつつある?

ハゲタカジャーナルの行為を明るみにすることを目指す研究者グループが2017年3月に発表した論文では、「ハゲタカ出版は組織化されつつある」と報告されています。ハゲタカ出版産業は急成長しており、現在1万誌のハゲタカジャーナルが科学論文を出版していると見られています。ハゲタカ出版市場がとくに栄えているのは、インド、アフリカ、中国などの国々です。

 2017年9月にNature誌で発表された論文では、米国の一流大学に所属する研究者でさえハゲタカジャーナルで論文を出版していると報告されています。これを報告した著者の1人であるオタワ大学のラリッサ・シャムシア(Larissa Shamseer)氏は、「我々の調査で明らかになったのは、ハゲタカ出版は世界規模の現象であり、世界中のさまざまな学術機関に所属する研究者が関わっているという問題です」と述べています。


ハゲタカジャーナルで論文を出版する著者に罪はないのか?


 毎年40万本の論文がハゲタカジャーナルで出版されています。この膨大な数を考えると、1つの疑問が浮かび上がってきます。これらの論文を出版したすべての著者が無実で、ハゲタカジャーナルの被害者であると言えるのでしょうか?トンプソン・リバース大学(ブリティッシュコロンビア)経済学部教授のデレク・パイン(Derek Pyne)博士は、次のように指摘しています:「何十万本という論文がハゲタカジャーナルで出版されている現状を考えると、すべての著者や大学が被害者であると信じるのには無理があります」。

 かの有名な「ビオールのハゲタカ出版社リスト」を過去に作成したジェフリー・ビオール(Jeffrey Beall)氏は、研究者がハゲタカ出版ルートを選んでしまう動機を次のように説明しています:「論文をスピーディーに出版したいがために偽ジャーナルを選択する研究者は存在します」。

 研究者たちが、論文を頻繁かつ迅速に出版しなければならないという過度なプレッシャーに晒されているのは事実です。あるナイジェリアの研究者は、支援組織や助成機関が要求する過度な論文出版件数が、「ナイジェリアの研究者の大半を、疑わしいジャーナルで論文を出版せざるを得ない状況に追い込んでいます」と指摘しています。

 研究者、教授、教員、医師などは、一定数の論文を出版しなければならないという要求に応えるためにハゲタカジャーナルに手を出してしまうのです。そのような著者は若手研究者であるとは限らず、発展途上国の研究者であるとも限りません。ある2人のチェコ人研究者がScopusのデータベースに登録されているハゲタカジャーナルに関する調査を行なった結果、「科学技術先進国においても、多くの研究者が、論文を出版するためにハゲタカジャーナルに金銭を支払う意思を持っている」ことが明らかになりました。


ハゲタカ出版の魔の手から科学を救う手立てはあるか?

ハゲタカジャーナルのネットワークが拡大し続けていることを考えると、偽ジャーナルや価値のない出版物から科学を救う策を今すぐ講じる必要があります。研究者は、ハゲタカジャーナルで論文を出版することのデメリットを認識しなければならないのはもちろんのこと、論文を迅速に出版できるルートはほかにもあるということを知る必要があるでしょう。スピード出版のオプションは、複数の一流誌で提供されています。ハゲタカ出版を根絶やしにするためには、科学コミュニティが一丸となって徹底的な対応を取る必要があるでしょう。

 ハゲタカジャーナルでの論文出版に熱心な研究者が世界中にいるという事実は、質より量が重視されている学術界に巣食う、根深い問題の象徴と言えます。ハゲタカ出版は、科学の公正性に対する真の脅威となっているのです。

 研究を実施するには、時間、コスト、リソースの面で多大な投資が必要です。そのため、研究者がハゲタカジャーナルで論文を出版すれば、その被害は良質な研究にまで及ぶことになります。ハゲタカジャーナルで出版された論文が科学的知見に組み込まれても、恩恵を得るのは科学や人類ではなく、一部の著者だけなのです。


関連記事:

ハゲタカ出版社を見抜くためのチェックリスト
 A predatory journal lures an author with false promises: A case study
 Authors beware: Avoid falling prey to predatory journals and bogus conferences
 How to identify predatory conferences: The Think.Check.Attend checklist
 「『ハゲタカ出版社』は、あらゆる手を使ってまともな出版社のふりをします」
 Academic hijacking: Avoid the dark alleys of academic street crime
 Simple steps authors can follow to protect their research from predatory publishers


関連動画:


 信頼され倫理にかなった研究者になるために何ができるか?


参考資料:


 Many academics are eager to publish in worthless journals
 Nigeria’s predator problem
 Researchers from national institutes publish in predatory journals
 Researchers at Harvard, Mayo Clinic too publish in predatory journals
 Researchers may be part of the problem in predatory publishing

 エディテージインサイトに掲載されたものです。