2019年12月31日火曜日

今年のブログの振り返りをランキング形式で







 今年はブログを本格的にやろうやろう言って、結局やらない詐欺、ぜんぜん躍進できませんでした、が、とりあえず振り返りをしてランキング形式で今年の人気記事をまとめてみたいと思います(来年こそがんばるぞ💦)。



ランキング



第10位 献血の医師バイトについて

 これがランキングするとは思いませんでしたが、献血バイトをしていたときのことを元に献血における医師バイトについて説明した記事です。
 広告を貼りまくってみたのですが、とくに収入はありません…。うーむ、医師バイトの広告を貼ればがっぽがっぽ儲かるって聞いたんだけどなぁ(献血の広告はない)。
 約 2,050 PV



第9位 ごく簡単な「ヒトパピローマウイルスワクチン」(HPVV) の話 その1

 今年も引き続き HPVV についての情報提供を行ってきましたが、HPVVについてまとめだ第一弾の記事がランキングしました…って、第二弾を書いてない…書こうね…。
 基本的な情報を最初に書きましたが、どうも古いのでそろそろリライトを書ける予定にしています。
 約 2,050 PV



第8位 【情報】ワクチンの情報のあるサイトまとめ

 ワクチン情報を提供することをしていますが、そのまとめページがランキング。もっと充実させたいとは考えています。本当はこのブログのメインコンテンツにしたいなぁと思っているところ。継続的に更新中。
 約 2,480 PV



第7位 薬害オンブズパースン会議のブログでとんでもない主張がされています

 HPVVに反対する団体である薬害オンブズパースン会議がブログで子宮頸癌を軽いものであると見下し、患者をバカにするような発信をしていましたので反駁したもの。この団体は完全に反ワクチン・反医療となってしまっており大問題ですね。心の底から神経を疑います。
 約 2,500 PV



第6位 インフルエンザシーズン到来、ぜひ読んでもらいたい note を紹介します

 ほむほむ先生のインフルエンザに関する note の紹介です。とてもわかりやすく網羅的にまとまっている note ですので是非ご覧いただきたいです。
 私の note は…放置されていますが…ちょっと来年はたくさん書きたいなぁ…💦
 約 2,560 PV。



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第5位 はじめまして

 どうしてこうなった?…自己紹介のページです。
 解析をみてみると6月16日にアクセスが集中しております…なにかあったっけ…ちょっと思い出せませんが、何かあったんでしょう。テレビに出たのは5月末だったので…うーん、という感じなんですけどね。このページ、ちょこちょこ更新しています。
 約 2,740 PV



第4位 【初期研修】医師は電子化して書類を管理しよう!

 この記事は初期研修医むけと題名はつけましたが、誰にでもおすすめしたい書類や書籍の電子化についての記事です。コンピュータに取り込んでPDF化して、紙を減らしましょう、という記事なんですが、好評でたくさん読んでいただきました。
 こういったノウハウ系の記事をまた書きたいなぁ…と思います。
 約 3,940 PV



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第3位 朝日新聞に HPVV に関する偏った一連の記事が掲載される

 HPVV についてはさまざまなメディアが叩くだけ叩いたあと、なんの責任も取らず放置しているのが現状ですが、昨今少しずつ、まともな報道もでてきました。時事メディカル、BuzzFeed などは頑張っていますね。
 それに対して、大手メディアはまぁ…だめなままなんですが、朝日新聞が突如 HPVV について取り上げました。しかし内容は賛否両論の両論併記と見せかけたネガティブキャンペーン。この新聞、本当に医療に関しても全くダメで屑新聞だということがよくわかりました。良識と神経を疑います。信じられない。
 来年も引き続き、良心的でまともなメディアとスクラムを組んで情報を提供したいなと思いますし、こういった国害になるメディアをどうするかも考えたいところですね。
 約 5,660 PV



第2位 空間除菌・環境除菌などをうたう製品について

 クレ●リンなどの空間除菌をうたう製品についてまとめたものです。
 ひとことでいえば空気中の病原体除去には製品では十分な効果はなく、まぁ害は少ないとは思いますが、過敏症や化学物質による刺激の有害事象も考えられるので、これらの製品はお勧めしませんし、使うのはやめましょうねという呼びかけですね。
 しかしマーケティングはすごいようで、まだまだ売っている・売れている。中にはこれを置くかおかないかで意識の高さを競わせてしまっているような事例もあるようですね…。こういった何とも言えない製品についても来年も引き続きツッコミたいと思います。
 約 14,200 PV



第1位 紅茶でインフルエンザの感染や感染拡大を防げるとのプロモーションについて

 断トツで一位はこの記事。ひとことでいうと、紅茶でインフルエンザは防げません!
 という記事ですね。まぁ当然っちゃぁ当然ですよね。
 しかし猛烈なプロモーション・ステマがかかっていて、今年末のシーズンも未だにこれを言っているテレビ、雑誌、医師などがいるようです。うんざりですね。
 来年もこういった検証記事、とくに乳酸菌や酵素なんかやってしまおうと思っています。
 約 65,100 PV




まとめ



 というわけで、今年のよく読んでいただいた記事ランキングでした。

 ブログは怪しくがっぽがっぽ稼げるよとささやかれて始めたのですが(誇張していますが)、この日記+情報発信ブログはどうもどうも半端なままです。このブログについては来年は気合をいれて記事数を増やすとともに、リライトなどをして情報発信強化をしつつ、日記も濃厚にしていきたいと思っています。特にツイッターやFBとの連携も図りつつ。

 で、しっかりコンテンツとして発信したいことをまとめるブログについては、他のブログでしっかりやってみたいなぁと考えています。今のところ、このメインブログを超えるブログは当然なく、他のブログは完全放置状態でアクセスも…ないようなものです…なんとかしたいなぁと考えています。

 来年は、がんばるぞ。




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今年ももう終わりですね

 なんだかあっという間、はやいですね、今年もあと2日。
 今日は暖かいベセスダです。春みたい。
 朝は霧がでて、小雨でした。


Fig.1 朝は少し霧 

 なんとなくのうちに明日は大みそか。アメリカではこの時期に連休をとっている人も多いですが、とらなければ、元日以外は通常営業です…とはいっても、バスも職場も人はほとんどおらず、やはり連休の人が多いですね。

 今日は今年最後の実験をしつつ、ちょっとサンプルを整理したりして大掃除もどきを。
 明日は今年の反省でもしようと思います。元日に来年の抱負を。
 
 ここのところサボっていたブログも来年は、本気で立て直そうと思います。
 というわけで、ブログの運営報告を。一足先に。

 今年のこのブログの総PV は… 32.4万でしたっ!
 
 ありがとうございます。ちなみに、収支は赤字です…ドメイン名維持やサブブログのサービスフィーなどで…赤字…😢。
 来年は頑張ります。
 というわけで、とりあえず今日は実験実験。




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2019年12月26日木曜日

【製品紹介】旅行などに便利!洗面まわり用具の持ち運びバッグ - IKuaFly トイレタリーバッグ の紹介

 旅行などの際にトイレタリー・洗面用品の持ち運びに便利なグッズを紹介します。



IKuaFly トイレタリーバッグ フック付き


 洗面用具やトイレタリー用品を旅行で持っていくときに、いつもばらばらかき集めて適当にカバンに突っ込んでいませんか?…かつて私もそうでした。ばらばらにリュックのポケットに突っ込んで、洗面時にいちいいちばらばらと取り出して言いました。その後、ジップロックなどにまとめて入れるようになりましたが、さらに進化させてくれたのがこのグッズ…。
 
 一箇所に洗面用品を集めて入れておいて、使うときも洗面所にフックで引っかけるだけで展開できる便利なカバンなのです。それがこの IKuaFly トイレタリーバッグ フック付き です。
 
 写真をみていただくとわかる通り、歯ブラシや洗面用品が入るサイズのカバンになっており、これを展開すると一番上にフックが出てきます。

 このフックを洗面所のタオル掛けなどにかければ、即席で洗面棚ができるわけですね。旅行の際に必要なトイレタリー用品などをまとめてこれに入れておけば、旅行先でも簡単に展開できますし、普段からこれに入れておけばサッと入れるだけで準備ができます。避難用品などにもつかえますから、普段から洗面用具一式をいれておいて、それを防災袋にいれておくのも手ですね。

 容量も結構大きいのです。




 こういう製品は便利で、一度セットを作っておけば、いつでも持ち運べるようにして旅行やお泊まりの時にそのセットを取り出すだけにしておけるというのがいいですね。

 これが大きすぎるという方には、Gonex 吊り下げ トイレタリーバッグ など、似たような商品が多くありますので、検索してみるのもおすすめです。とにかく、洗面用品など使う場所が決まっていて、ひとまとめにできるものはしっかりまとめてしまうのがお勧めですね。

 快適な旅行のお供にご検討くださいませ!

 


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【製品紹介】コード付きの モバイルバッテリー TSUNEO 10,000 mAh の紹介

 モバイルバッテリーは持っていると便利で安心す。パワーバンク、という人もいますよね。

 スマホや電子書籍リーダーなどのバッテリーが出先でなくなると厄介なもの。ちょっとした出先から旅先まで、そんなわけで、デバイスをつかう現代、できればバッテリーを一つ持っていたいところです。

 今回は、十分な容量 10,000 mAh で、なんと充電用のコードまで格納されていて便利モバイルバッテリー を一つ紹介いたします。

モバイルバッテリー 10000mAh 

 普段使いでモバイルバッテリーは実は複数個持ち歩いているのですが、これはケーブルが格納できるもので便利なので、これだけですぐに取り出せるところに入れています。

 ケーブルを一緒に持ち歩くのって、結構面倒なんですよね。絡まるし、ケースにいれないといけないし…。というわけで、この商品、ケーブルが本体に収納できるのはとても便利。

 ケーブルは二本でそれぞれ lightning と ミニUSB なので、iOS機器とAndroid などに対応することができます。



 一年近く使っていますが、熱をもつこともなく、トラブルもなく問題ないモバイルバッテリー です。
 便利な一品でありぜひお勧めしたいと思います。




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クリスマス休暇

 昨日のクリスマス・イブとクリスマスは休暇でした。
 クリスマス・イブはトランプ大統領が急遽政府機関をしめることにしたための突然の休暇。本日クリスマスは当然予定された休暇です。

 昨年は仕事をしてしまいましたが、今年はゆっくり休んでみました。

 昨晩は大家さんにお連れいただき、ディナーへ。牡蠣などおいしいものをたくさんいただきました…!

Fig.1 牡蠣がおいしい

 今日、クリスマスは寝坊した後にちょっとゆっくりコーヒーでも…とお出かけしてみたものの、どこも閉まっていて外食もできません…あらら。
 というわけで、家でのんびり整理・掃除をしてから原稿を見直しています。

 夏から滞っている仕事をすすめないといけません。ちょっと今年の後半戦が結構本業が忙しかったためいろいろしわ寄せが…。

 やることはたくさんですが、今年ももう終わり…あー来年にむけていろいろ整理します。

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2019年12月23日月曜日

血液病理関係の講演会・学会・研究会の情報 2019年12月

 血液病理関係の講演会・研究会の情報がいくつかありますので紹介しておきます。詳細については雑誌「病理と臨床」の後ろにあるイベント情報などをご覧ください。


● 北陸 lymphoma conference 2020


 2020年1月11日(土) 金沢市 プログラム
  症例検討
  特別講演
   「悪性リンパ腫の治療戦略」 九州大学血液内科 加藤光次先生
   「医学部からのモノ作り・コト作り」 
     自治医科大学分子病態 西村智先生
   「B細胞リンパ腫におけるPD-L1発現の意義」 
     名古屋大学病理 中村栄男先生



● アドセトリス全国Web講演会



 2020年1月15日(水)
 「T細胞リンパ腫の病理」 中村直哉



● リンパ腫炉端会議2020


 2020年2月8日(土) 新潟市
 プログラム
  症例検討
  講演 「低悪性度B細胞リンパ腫の病理
      -FISHと遺伝子検索は有用か-」中村直哉先生



● 神奈川リンパ腫病理研究会


 2020年3月14日(土) 横浜市
 プログラム 
  特別講演 「皮膚リンパ腫の病理」埼玉医大病理 新井栄一先生



● 東京骨髄病理研究会



 2020年3月20日(金・祝日) 東京駅八重洲口 TKPカンファランスセンター
 プログラム
 
 講演「リンパ腫の骨髄浸潤の病理学的評価について」 
   昭和大学病理 塩沢英輔先生
 症例検討
 特別講演「多発性骨髄腫」 金沢大学血液・呼吸器内科 高松博幸先生



● 東京骨髄病理研究会(特別篇)
 「血液病理100例を見る会」(第3回)


 2020年3月21(土)・22(日) 神奈川県 東海大学伊勢原校舎
 プログラム
  特集: 骨髄増殖性腫瘍(MPN)と骨髄異形成症候群(MDS)、
     骨髄と脾のリンパ腫および関連疾患
  症例解説:伊藤雅文先生、佐藤孝先生、中村直哉先生


● リンフォマニアを目指すリンパ腫病理診断コース 
 第10回記念大会リンフォマニア2020


 2020年3月28日(土) 東京 TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター
 プログラム

  (1) 14:00~14:40 PTCLとは 田丸淳一先生
  (2) 14:40~15:20 ALCLの病理診断 竹内賢吾先生
  (3) 15:30~16:00 小児T細胞リンパ腫 中澤温子先生
  (4) 16:00~16:30 節外性T細胞リンパ腫 中村直哉先生
  (5) 16:30~16:50 CD30の免疫組織化学 長谷川剛先生
  第10回記念特別講演
  (6)   17:00~18:00 T細胞リンパ腫の治療戦略 伊豆津宏二先生



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【商品紹介】段ボールのこ カイちゃんと物流くん DC-15

 あまりに単純な器具ながら、あると便利さが爆発する器具を紹介します。
 特に研究室などのダンボールでの物品がよく届き開封をよくする場合にお勧めです。


 見ての通りの超単純な器具。ダンボールや梱包をカットするギザギザ刃でできた開封 のこ「カイちゃん」です。ダンボールなどを開けるときにははさみやカッターで開けたり、焦っていると素手でテープをかりかりやってはがしたりすることがよくあると思いますが、こののこ、一家または研究室などの職場に一本、絶対おすすめ。

 はさみやカッターであけるより楽で、器具の傷つきなども気になりません

 刃が適度にぎざぎざになっており、かるーい動作でダンボールなどを梱包しているテープを切ることができます。刃も鋭くないので、ある程度安全で安心。

 このシリーズには刃を出し入れしてしまえるものもあります。



段ボールのこ 物流くん DC-15(リンク先は5本セット注意)

 私は家の玄関にこれ一本、職場にも一本おいています。
 非常に安いものなのですが、モノを配送でよく頼む人にとっては、本当に重宝しますし、生活がすこし便利に変わります。


Fig.1 アメリカのラボでも活躍中




 ぜひ試していただきたい一品です。


 そのほかのおすすめのもの・ことなどはこちら ▶ おすすめ





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2019年12月19日木曜日

本格的に寒くなってきました

 久々の日記更新です。 
 ここ数日急激に寒くなってきたベセスダです。朝は-2℃ぐらい、明日は最高気温が0℃ぐらいの予報です。

 
Fig.1 朝は寒い

 ちょっとここのところ、疲れがたまっていてなんとなくだるーく過ごしていますが、実験を淡々としてはデータを淡々と処理しています。
 いろいろ身近なことでもありますが、落ち着いていろいろこなしたいところです。

 今週は忘年会もいくつかあり、ホリデーシーズンで人も減ってきました。

 もう少ししたら実験ペースを一時落としてちょっといろいろ整理整頓したいなぁと思っています。



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2019年12月11日水曜日

薬害オンブズパースン会議のブログでとんでもない主張がされています

 薬害オンブズパースン会議という反ワクチン活動をしている団体があります。

 もともとは、薬害エイズ訴訟や肝炎訴訟などの被害者サポートなどをしていた真っ当な団体であると認識していたのですが、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVV)の「薬害訴訟」に関わり、はっきりと反ワクチンを掲げている状態になっています。

 もちろん訴訟進行中ということもありポジショントークをして世論を動かしたいという意図が見えていますが、NHK のワクチン忌避を特集した番組圧力をかけたり、様々な声明や要望を出したりして反ワクチン運動が目立つようになっています。

 昨日書いたブログでも紹介しましたが、無理に結論をまげた論文を出すなどして、裁判で有利になろうともしていますね。
 ▶ 名古屋スタディ関連の八重論文に対する名市大鈴木教授のレター第二弾の和訳

 そんななか、ブログを開設したようで、その第一弾ともいえる記事で突然、日本産科婦人科学会に言いがかりをつけています。しかも薬害マターというよりも、HPVVの評判を落とすために書かれたとしか言いようのない、とんでもない言いがかりものです。

 理屈は簡単とみられ、
  HPVVに薬害があるとして勝訴したい
  ↓  HPVVが有用なワクチンであってもらってはこまる
  ↓ 子宮頸癌という病気が大した病気ではないように見せたい
  ↓ 子宮頸癌が若年者に多いと説明する
    産科婦人科学会の見解にケチをつけよう
  ↓ 産科婦人科学会の言う若年者は私たちの考える
    若年者じゃないんだ!
  結局、暴論。

 というものですね。

 ちょっと検証してみましょう。
 問題のブログは…紹介したくもないのですが…
 
 ▶日本産科婦人科学会によるアンフェアな印象操作
  ~若年層の子宮頸がんによる死亡者数は増加していません

 このブログの冒頭で彼ら自身が記事内容をまとめています。順番に見ていきたいと思います。

日本産科婦人科学会が、菅義偉内閣官房長官に対してHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の接種の積極的勧奨を求める要望書を提出した。

その通りです。産科婦人科学会のホームページにも掲載されていますね。
 ▶ HPVワクチンの積極的勧奨再開に関する要望書を、内閣官房長官と厚生労働事務次官に提出しました。
 くしくも本日、産科婦人科学会の情報も更新されています。
 ▶ 子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために



要望書と資料では子宮頸がんによる若年層の死亡者数の増加が強調されているが、なぜか資料とされたグラフでは「20~49歳」が若年層とされている。

さて、ここから突然若年層の定義に噛みついてきました。

 そもそも若年層というのは明確な定義がある言葉ではなく、比較したときに若いということを指しているので、そこに噛みつくというのもどうかと思うのですが(大丈夫か?という意味ですが)、実際にはどのように使われているでしょうか。

 例えば、がんセンターのこのページでは確かに、思春期・若年成人(AYA世代)というのを15歳から30歳前後の思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult, AYA)としています。

 しかしこれだけが若年層かというとそれは字義にこだわりすぎていると言わざるを得ません。なぜなら、がん診療においては主たる患者は70代以降であることが実際には多く比較的高齢者層になるので、それより若い世代層であれば若年層と表現してもおかしくはないからです。もちろん定義も明確にあるわけではありませんので、弾力的に用いられる言葉ですよね。なので次の一文は強引すぎると言えるでしょう。


しかし、がんの統計で若年層といえば、AYA世代(15~39歳)のこと。


さて、産科婦人科学会のこの資料のグラフに噛みついているわけです。


 このグラフはもとはがんセンターにもあるがん統計から来ているのですが、出典は論文ですね。原著論文 ▶ Epidemiologic and Clinical Analysis of Cervical Cancer Using Data from the Population-Based Osaka Cancer Registry

 噛みつき方はこうです。

なぜか「20~49歳」を「若年層」として定義しています。

 50歳未満ではまずいようです。どうしても次のようにしたいんですね。

がん統計で「若年層」を区分する場合、通常はAYA世代(Adolescent and Young Adult:思春期および若年成人)と呼ばれる「15~39歳」という区分が用いられています。 

 しかしながら、繰り返しますが、これは厳密に定義されてここでなくてはならないという決まりもないわけで、数値が明示されているのであるから特に問題ない事項でしょう。

 そもそもがんでの死亡者のグラフです50歳未満のがんによる死亡は普通若いと思いませんか?それとも十分に年齢がいっていてがんで死亡しても仕方がない年齢だと皆さん思われるでしょうか。先走りますが、薬害オンブズパースンの人たちは、数値を小さく見せるためにとにかくとても若い人たちだけに注目させようとしていますが、現実的には子育て世代である50代までにがんで亡くなるのは十分に若いと評価するのが普通でしょう、と思います。

 さて戻ります。そうやってこのグラフで書かれている若い世代というのがよくないと思ったようです。で、もっと若い世代だけで見てみるということを彼らはしだします。

「15~39歳」でグラフを作ると、若年層の近年の死亡者数はむしろ減少傾向にあることがわかる。

これには国がんの情報サイトである ganjoho.jp のがん登録・統計のページを用いることができます。彼らもこれを使っていますね。
 こう言っています。

さて、この国立がん研究センターがん対策情報センターのサイトで、AYA世代である「15~39歳」を選択して子宮頸がんの死亡者数の年次推移のグラフを作成してみたところ、次のようになりました。

さて、同じグラフを私も選択して作ってみました。
  ganjoho.jp のがん登録・統計のページ で皆さんもどうぞ。

 まず、データ → 「死亡」、グラフ → 「年次推移 部位別」、「数」と選びます。
 次に、部位から「子宮頸部」とし、右側のその他の条件で、年を「1958年」から「2017年」までとし、「男女別」、年齢を「15-39歳」としましょう。で、「グラフを表示」を選ぶ。すると数のグラフができます。これは薬害ブログと同じものですね。



 注意事項はこれはあくまでも「実数」であるということですが(実際には人口も変わるので年齢調整の「率」でみるのがより妥当と思いますが、とりあえず、彼らが実数にこだわっているので合わせてみます)、ここではおきましょう。このグラフに対してブログはこう言います。

 このグラフからわかるように、「15~39歳」の子宮頸がん死亡数は、2000年以降はほぼ横ばいで、近年はむしろ減少しています。

この年齢層のグラフをみると、その通りで、2000年以降はほぼ横ばいで、最後の2年間ほどが下落しています。
 さて、で、だから?ですよね。この世代では横ばい傾向である。最近少し死亡者数がへったかな、ということです。

 彼らは続けます。

「15~39歳」で死亡者数は増加していないのですから、日本産婦学会の資料にある「20~49歳」のグラフが右肩上がりになっているのは、「40~49歳」のデータが強く影響していることが推測されます。

 そうでしょう。そして「がんに関する統計データのダウンロード」から「人口動態統計によるがん死亡データ(1958年~2017年)」をダウンロードして、「20~29歳」「30~39歳」「40~49歳」「20~39歳」「20~49歳」の5種類の区切りでグラフを作ったとのこと。同じ作業をエクセルを使ってやってみました。ただし5歳区切りにしてみました。



 このグラフでわかるように、40-44歳、45-49歳での死亡数は上昇傾向が見られるんですね。十分に50歳未満は若いと思います

 死亡者の年齢層が上昇している原因はいろいろ考えられますが、検診などで早めに発見されて治療介入がされているとか、治療成績がよくなっていることはまぁ考えてよいのではないかと思うのです。しかしなかなか推論としては証拠がないと弱いですね。

 あ、そういえばさっきの統計のページで、「死亡」ではなく「罹患」が調べられたのではないでしょうかね…罹患というのは病気になることですから、なっている人がどのぐらいいてどういう傾向なのかも見ておくのがフェアということになりますよね。

さて、もどってみましょう。罹患のグラフを作ります。

  ganjoho.jp のがん登録・統計のページ で皆さんもどうぞ。
 まず、データ → 「罹患(全国推計値)」、グラフ → 「年次推移 部位別」、「数」と選びます。次に、部位から「子宮頸部」とし、右側のその他の条件で、年を「1958年」から「2017年」までとし、「男女別」、年齢を「15-39歳」としましょう。で、「グラフを表示」を選ぶ。すると下記グラフができます。



 15-39歳の子宮頸癌の罹患数は上昇傾向でしたが、ここ数年は下がっているようですね。子宮頸癌は下がっているんだ…なるほどねぇ…となる前に。

 子宮頸癌は HPV感染 → 前癌病変 → 浸潤癌 となるのでした。なのであれば、検診などで早期に発見されていれば治療介入がされていて浸潤癌に進む人は減ります。
 前癌病変も含めて罹患数をみられないかな…ということで、同じグラフのサイトをみてみると、「子宮頸部(上皮内がん含む)」という項目もありましたね。これでグラフを作ってみましょう。

 ganjoho.jp のがん登録・統計のページ で皆さんもどうぞ。
 まず、データ → 「罹患(全国推計値)」、グラフ → 「年次推移 部位別」、「数」と選びます。次に、部位から「子宮頸部(上皮内がん含む)」とし、右側のその他の条件で、年を「1958年」から「2017年」までとし、「男女別」、年齢を「15-39歳」としましょう。で、「グラフを表示」を選ぶ。すると下記グラフができます。


 上昇してきていたんですね。そしてここ数年は横ばい。そういう事がわかります。子宮頸癌になる前癌病変については上昇傾向で、少なくとも、あった、といってよいでしょう。ま、これは子宮頸癌が重要な疾患で問題なんだよというのにはわかりやすいデータですよね。しかし死亡者数は少し減っている。早期介入や治療の進歩がやはりあるのではないでしょうかね

 さて、彼らの書きっぷりに戻ります。

あえて「40~49歳」のデータを加えたグラフで若年層の増加を強調するのは、アンフェアな印象操作と批判されてもやむを得ない行為。

 繰り返しますが、50歳未満でがんで死亡するのは若い、でしょう。なぜか薬害オンブズパースン会議の人たちは39歳までが若く、そこまでの死亡だけに同情(?)するという年齢差別的な線をそこに引きたがっているようです。もちろん産科婦人科学会側も50歳で線を引いたグラフをだしているのですが、がん診療の現状から言えば50歳未満は若いよね、というのはより妥当でしょう
 彼らはこう締めくくっています。

このようなアンフェアな印象操作によって、国の政策に誤った影響が与えられることがあってはならないと考えます。

…一体何を言っているんでしょうか。40-49歳は「若くないから」「がんで死んでも構わない」という事を強調したいのでしょうか。神経というか正気を疑います。繰り返しになりますが、50歳未満のがんによる死亡は普通、若いと思いませんか?それとも十分に年齢がいっていてがんで死亡しても仕方がない年齢だと皆さん思われるでしょうか

 彼らこそ数値を小さく見せるためにとにかくとても若い人たちだけ(なぜかAYA世代でなくてはならないらしい)に注目させようとしていますが、現実的には子育て世代である50代までにがんで亡くなるのは十分に若いと評価するのが普通でしょう、と思います。産科婦人科学会はなにも「アンフェアな」「印象操作」などしていないでしょう。

 また冷静にみていただくと、たしかに実数として直近に当たる数年は減っているといっても、毎年20-30代女性の150人程度もの方が亡くなっているわけです。まさに子育て世代であり、子宮頸癌が「Mother killer」と呼ばれる理由ですよね…。

 こういうことまで言い出してもだれも止めずにブログに掲載までしてしまうそんな団体、皆さんはどう思いますか?産科婦人科学会が真摯に啓発しようとしていることに対して、この言いがかり。ワクチンを何としても貶めたいというのはひしひしと伝わりますが、子宮頸癌を過小評価させようというその行為はまさに品性下劣と思います。

 子宮頸癌は若い女性、とくに子育て世代の命をうばうことがある、また、罹患すると子宮摘出などの治療やそれに伴う合併症や後遺症、そして再発やフォローの不安なども起こす重大な疾病であることは論を待たないでしょう。
 他の癌にくらべると罹患も死亡も相対的に若年であることも明らかでしょう。

 この癌は、ワクチンと検診の2本立てでかなり防ぐことができます。原因であるHPVの感染をHPVVで防ぎ(完全ではない)、検診で早期発見をする(これも完全ではない)、両者を合わせることでより確実に子宮頸癌で苦しむ人を減らしていくのが大切ですね。

 ワクチンはかなり優秀でこんな予測も以前紹介しました。
 ▶ HPVV で子宮頸癌を撲滅状態にできるという予測の論文が出ました。

 ワクチンそのものについても一度まとめています。
 ▶ ごく簡単な「ヒトパピローマウイルスワクチン」(HPVV) の話 その1

 なんとしてもワクチンを悪者にしたいというスタンスでさまざまなことをしてくる団体や個人もいますが、冷静にその対象疾患である、子宮頸癌(実際には、外陰癌、陰茎癌、肛門癌、中咽頭癌なども含む)を知っていただき、ワクチンのベネフィットも知っていただき、そして副反応の実態も知っていただき、冷静に判断していただきたいと願います。

 今後もこの問題については適宜書いてみたいと思っています。







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2019年12月10日火曜日

名古屋スタディ関連の八重論文に対する名市大鈴木教授のレター第二弾の和訳

 いわゆる子宮頸癌ワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVV)の様々な副反応疑いに関連し、名古屋で実施された大規模な疫学調査である「名古屋スタディ」について、その解析結果として様々な副反応疑い症状とHPVV接種の間には関係がみられないことが明らかにされています。

 この論文は名古屋市立大学公衆衛生学教室の鈴木貞夫教授により執筆されて公刊されています(オープンアクセス)。

Fig.1 名古屋スタディの論文 オープンアクセス
 
 この論文では題名の通り、「日本人の若年女性における HPV ワクチン接種と接種後の症状とのあいだには関連性はなかった:名古屋スタディの結果」ということが示されています。

 さて、これに対して同じデータセットを用いたとして、HPVVで副反応のリスクが増えると主張する論文が聖路加国際大学の八重ゆかり氏によって JJNS日本看護科学会の雑誌)に投稿・公刊されました

 しかし、この八重論文については、不適切なデータの取り扱いをはじめいくつかの問題があるということが刊行直後から SNS 上でもとても話題になりました。
 (感染症のプロの岩田健太郎先生も批判文を書かれています
   ▶ 結論ありきのひん曲げ論文にご用心 ) 

 実はデータの取り扱い以外にも、著者が薬害オンブズパースン会議のメンバーであったなどの COI の問題などもあり、看護科学会はこれをうけて「日本看護科学学会における学術活動の利益相反マネジメント指針」を変えたりもしています
 
 さて、学術論文に異議があったり問題を指摘したり、議論をしたいときには、その雑誌の編集者(Editor)あてにレター(Letter)つまりお手紙を書き、それも刊行して公に議論をやりとりのなかでするというのが慣習になっています

 この八重論文について、複数の専門家がレターを書いていましたがリジェクト、つまり掲載拒否が続いていました。しかしながら、投稿から半年ほどして元の名古屋スタディ論文をかかれた名市大の鈴木先生が書いたレターは掲載されたのです。これに関して著者である八重氏たちからまた反論があったのですが、さらに、鈴木先生が第二弾のレターを寄せています。

 このレター第二弾は八重論文の問題点を非常にわかりやすく指摘しているもので、これの和訳を鈴木先生よりいただきましたのでここにPDFを置かせていただきます。


 当初これら原文はオープンアクセスではなかったようですが、今みたらオープンになっていますね。

 さて、今回の鈴木先生のレター、八重論文はいくつかの方法論に問題、端的に言うと間違いがあり、はっきりいうと妥当ではないことがしっかりと指摘されています。同雑誌に同時に、編集者八重氏の反論も掲載されているのですが、方法論の瑕疵については何ら触れていないどころか、開き直りの様相を呈しています(それどころか八重氏と編集者は事前にやり取りしていることがわかります)。

 この八重論文は、現在行われている「HPVV薬害訴訟」でも弁護団が証拠・論拠として推していますが、この論文は瑕疵も明らかで、問題が大きすぎ、一度撤回(リトラクトといいます)して、検討し直すのが妥当であると思います

 「薬害オンブズパースン会議」(NHKに圧力をかけたりもしている反HPVV活動をしている団体ですね)のホームページにもこの八重論文の日本語訳へのリンクが掲載されていたなど立場性も明らかな論文であり、科学的な問題以外にも問題がありますね(学会からの要望で現在はダイレクトリンク以外では掲載されていない様子…つまり削除はしていない)。

 今回の鈴木先生のレターとそれに対する回答までも含めて一連の流れと論文の内容をみていると、JJNS の問題も見えてきます。そもそも学問的に真っ当ななレビューをしているのか公開して真っ当に討論に臨む態度は妥当か不適と考えられた場合にどのように論文を取り扱うのが慣行であるか理解しているのか、つまり科学ジャーナルとして最低限の基準を満たせているのかということですね。

 いずれにせよ、学術論文を、なんらかの先にある結論を言いたいがために書いたり、政治的につかいたかったりして書いてしまう人はいます。そういう態度はもちろん倫理にもとりますが、公刊された場合にはそれもしっかり学術的に討論して決着をつけていかねばなりませんね。今後の動向にも注目が必要な事項と思います。

 繰り返しますが、学術的になにが正しいか、をまずはしっかりと示し、そして、科学的に正しい根拠に基づいて主張は行わないといけないですね。そうでないとそれは妄想ベースのイデオロギー闘争にしかなりませんね。

 この一連の問題について、名古屋スタディの解説も含めて、鈴木先生の論考が「論座」に掲載予定との情報を入手しました。広く皆さんに読んで考え、討論していただきたいと思います。






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2019年12月9日月曜日

トンデモ医療と反ワクチン関係の情報教えてフォームについて

 トンデモ医療の情報や、反ワクチンの情報を収集するための完全匿名の教えてフォームを運用しています。情報をお寄せいただきたく思います。ご協力よろしくお願いします。




 ▶ トンデモ健康・医療関係おしえてフォーム

 ▶ 医療・健康関係のこれはまずいなというアカウント教えてフォーム


 ▶ HPVV に関する言説教えてフォーム





 
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2019年12月2日月曜日

雨の休日、のんびり出勤、さむさむ作業

 久々の更新です。今日から12月。あっという間です。

 先週木曜日はサンクスギビングデーで、すっかり祝日ムードのベセスダです。皆さんお休みをとられており、木~日まで連続で休まれる方が多い。

 サンクスギビングにはお食事にお出かけしましたが、金曜日は出勤、昨日土曜日はのんびりして、本日日曜日は久々の雨の中出勤してみました。結構寒い。

Fig.1 たくさんの落ち葉、本格的に冬

 今日は来週のセミナー担当なのでその資料作りをしたり、オンライン抄読会の担当があたっているのでそこを読んだり、データのありかを整理したり…などをして過ごしています。研究室まできたものの、実験はしないということで。

 サンクスギビングといえば、ブラックフライデーセールがあり、明日月曜日はサイバーマンデーです。何か買おうかなぁというわくわく気分にもなりますがしかし、お金もないしなぁ…と眺めているだけですが…なんでもかんでも安くなっていてびっくりします。

 アメリカはセール多いですが、採算どうやってとっているのか、という値段のものもありますね。

 
 さて、ここ最近HPVワクチンについてはいくつか大きな動きがありましたが、これについてもそのうちちょっとまとめたいなと思っています。いろいろ動きがね。

 またトンデモ医療については血液クレンジングの話題がありましたが、多くのネットでも活躍されている医療者の方の講演会があったり、フェイクニュースを検証するテレビ番組があったりと、いろいろ動きが見られますね。一方で、新手のトンデモが現れたりもしていますのでいろいろ見たりしています。

 さらに、紅茶インフルエンザや空間除菌は未だに宣伝かなりしているようですね…これらの記事もまだたくさん読んでいただいています。

 さて、ブログを開始して約一年半ですが、このブログは当然赤字、たの副ブログも停止中で当然赤字のまま、ドメイン更新料がどんどんかかって泣き叫んでおります。ちょっと稼げる記事を書いてみたいなぁといいつつもう一年半…これはだめかなぁ…だめな感じだなぁ…。副業ブログ計画を再始動させる元気がありません…が…やってみたい。

 そんなことを考えて息抜きしつつ、最近は本業もちょっと立て込んでいるので、うまく時間配分を行って、たまっているお仕事を進めていきたいと考えています。





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2019年11月18日月曜日

【書籍紹介】AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 ちょっと買ったままになっていた書籍を読みました。とても良かったので紹介します。



 【書名】AI vs. 教科書が読めない子どもたち
 【著者】新井紀子
 【出版社】東洋経済新報社

 
 本書はたくさんの受賞もしており、ベストセラーであることから目にされた方も多いかと思います。ビジネス書大賞2019 大賞、第27回 山本七平賞などたくさん受賞されてますね。
 
 本書の著者は、国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長の新井紀子氏で、東大受験を突破するロボットをつくれるかという試みである「東ロボくん」プロジェクトの責任者です。

 この本のテーマは、AIとはどういったものであり現状どういった状況にあり、将来人の仕事を代替するようになるのか、というところ、代替するようになった場合にはそれによって奪われる仕事はどういったもので、奪われない仕事はどういったものなのか、というところ、そして、仕事を奪われた人間がAIに代替されないためにつける仕事はどういったものなのだろうかというところなどを書いています。

 「教科書が読めない子どもたち」がどう関係してくるかというと、読解力というものについて、AIに人間が優る事項の一つとしてこの本では取り上げようとしていますが、実は読解力が非常に乏しい人が非常に多いという事を明らかにしたという研究もこの本で触れているのです。

 つまり、読解力が足りていない人が多く、そういった人はAIによって仕事を奪われたのちには、AIより優れた仕事が実はできないのではないか、というところにつながるわけですね。そのあたりのことが非常に丁寧に書かれています。

 と、先にネタばらしをしてしまいましたが、本書は読みやすい書き口でわかりやすく書かれています。



 この続編にあたる、AIに負けない子どもを育てる も出ています。




 【リンク】楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle
      7net honto e-hon 紀伊國屋書店 図書館

 そしてまた、最近ベストセラ-になっている、ケーキの切れない非行少年たち は非行少年たちには隠れた障害や文章読解のできない人がかなり混じっているということを明らかにした本ですが、どちらも読解力などの基礎学力の問題が実は身近に非常に広く広がっており、学校教育でカバーしていると私たちが思い込んでいただけで、実際にはカバーされていないという現実を突きつけているように思います。



 そのような現在の教育の体制側を含む問題や、これまで気付いて(気づかれていなかった)潜在的に存在している多くの人が抱えている読解力などの問題をいろいろ考えさせられる一冊でした。

 





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