2019年2月1日金曜日

紅茶会社が逃げを打ち出す

 紅茶でインフルエンザを防げるをやっつける急先鋒の私です。
 ブログアクセスも 50,000 PV 以上いただきました。





検証記事はこちら



 ▶ 紅茶でインフルエンザの感染や感染拡大を防げるとのプロモーションについて



NHK NEWS WEBにこんなニュースが出ました。


 ▶ インフル対策 “紅茶や緑茶が効果的”は本当?

 この中で件の紅茶会社(三井農林)の研究員はこう言っています。

「試験管などの実験でウイルスの感染力を奪う力が強いことがわかったもので、人の治験でインフルエンザの感染を予防できるというデータは取れていない」

 完全に逃げ出しましたね。あれだけホームページとテレビ・SNS・雑誌でプロモーションしてきているのにここにきてです。紅茶で感染予防、拡大予防できる!って感じで行っていましたよねぇ(上記、ブログ記事参照)。

人への感染を防ぐことを示した研究ではないことを強調していました。

 そんなプレゼンだったぁ?
 最後に専門家の意見。

日本感染症学会のインフルエンザ委員会の委員の菅谷憲夫医師は「医学的に証明された感染予防法はワクチンの接種で、紅茶やお茶を飲むのは健康法の一つと考えてほしい」

 ここについては御意ですね。
 いずれにせよ、メジャーメディアの NHK が取り上げてくれたことはありがたい。どんどん他のメディアも追随してほしいものです。
 
 ただ、いち早く突っ込んだのは、私だもーん!の気分ではありますが…。



現時点で、紅茶でインフルエンザを予防・防げるとまで言うのは嘘・ウソ・うそ・デマ!



 なんども言いますが、紅茶はたいへんおいしくリラックスさせてくれる嗜好品です!たのしまなくては!すこし効果あるかな、なんて思うのはよしとしてもいいかもしれませんが、大切な基本的な予防法はしっかり行い、おまじないみたいなもの程度にとらえないとだめですよ!

 楽しいティータイムを!

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2 件のコメント:

  1. 「行き過ぎた解釈」を誘導した元凶は三井農林の側なんですけどね。解釈する側に責任転嫁をしている感が漂う。感じ悪いです。発端となった情報はまだ公開しているし。

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    1. 御意です。本当に感じが悪いですね。みっともない。ステルスマーケティングは本当にみっともない。しかも科学的な感じを装って科学ではない。みっともない。恥を知るべきですね。

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