2019年3月26日火曜日

春の陽気

 すっかり春の陽気のベセスダです。朝はまだ冷え込みますが昼は暖かい。


Fig.1 今朝のベセスダの空

 本日は特に用事もなく、午前は論文を読んでから実験を淡々としましたが、細胞に依存するので午後はやることが特にはなくなり、午後は論文と英会話のレッスンの課題(Betterという本、日本語訳はこれ)をやってのんびり過ごしてしまいました。

 実験もなかなか細胞にかける時間が多いと進みが遅い。でもこういう時期が大事なんですよね、実験の道具をきれいにそろえる時期が。
 先行研究では基準を揃えない雑な比較がされていて、すごいでしょ、的な figure があって、レビューアーもスルーしていますが、しっかりした系を作ってみたら、どうも先行研究は間違っているっポイ。再現性もとれないし、実際そういう結果にならない。

 ま、厳密にできる系を構築して検証しなおす、そして違うなら違うとしっかりしたデータをもとに討論していく、これが大事ですからね。
 しっかりした道具作りや系の構築はとっても大事ですね。

 
 さて、英会話の課題で本を読んでいますが、鉗子分娩の産科鉗子を発明し、それを三代にわたって秘密裏につかってきたDr. Peter Chamberlen のストーリーが出てきました。にわかに興味が湧いて調べてみたら、The BMJ によいフリーの記事がありました。
 

 このペーパーは家族のストーリーでもあり面白い。

 本の方では、今でこそ、帝王切開の方が鉗子分娩より安全とされていますが、この分野では、熟達した産科医による鉗子分娩はより安全かもしれないしよい影響も考えられるとの話もあると書きます。ただ、トレーニングや均霑化に関しては、帝王切開の方が良いだろうと…。面白い。


 さて、話は変わって実験については Western blotting をよくやる人間です。ついにこっそりいろいろ手をまわして、iBind flex を手に入れました(ククク、費用は私持ちですが非常に安く)。 全自動ブロッティング。

 以前にデモ機器で非常にうまくいったので、ついに本物を導入。
 早速明後日からフル稼働の予定です。消耗品は買ってもらえると信じています…。とりあえず、デモでもらったものがまだあるのでそれを使いますが…。

 実験も新しいことをするのは楽しみ楽しみですね。
 さぁ、春がやってきます。
 
気が向きましたらクリックをお願いします!↓
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ  

病理の話題は別ブログにまとめています

研究関係の話題は別ブログにまとめています
 ▶ 医学・生命科学・バイオ研究室 何でも帖

 note にも 医学・医療関係の記事をまとめています
 
投げ銭サービス Ofuse
もし投げ銭してもよければ!
 


0 件のコメント:

コメントを投稿