【著者】小長谷正明
【出版社】 中央公論新社
内容紹介より引用
20世紀は戦争の世紀であり、一国の命運はしばしば独裁者の手に委ねられた。だが独裁者の多くが晩年「神経の病」に冒されて指導力を発揮できず、国民を絶望的状況へ導いたことはあまり知られていない。彼らを襲った疾患とはいかなるものだったのか。政治的指導者から作曲家、大リーガーまで、多彩な著名人を取り上げ、貴重な映像と信頼に足る文献をもとにその病状を診断する。神経内科の専門医がエピソード豊かに綴る20世紀史話。
神経内科医が歴史上の人物を観察すると…
神経内科の医師は体の動かし方や行動、精神状態などの身体診察を行って疾患を診断していく専門家です。
本書は、神経内科である著者が、ヒトラー、レーニン、毛沢東、ルーズヴェルトなど数々の20世紀の著名人の記録や映像をもとに、彼らが神経の疾患に侵されていたということを明らかにして、病状を考察していく1冊。
Smithsonian Chanel より This Video Exposes Hitler's Secret Illness
神経内科医の詳細な観察と、考察、とても面白く、すらすらよめる。
著者は
名古屋大学医学部卒業の神経内科の医師。くしくも紹介者である私の先輩です…。
というわけで、おすすめ。
★★★★★ (5/5)。
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