2018年4月24日火曜日

【書籍紹介】ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)



【書名】ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)
【著者】小長谷正明
【出版社】 中央公論新社


内容紹介より引用



20世紀は戦争の世紀であり、一国の命運はしばしば独裁者の手に委ねられた。だが独裁者の多くが晩年「神経の病」に冒されて指導力を発揮できず、国民を絶望的状況へ導いたことはあまり知られていない。彼らを襲った疾患とはいかなるものだったのか。政治的指導者から作曲家、大リーガーまで、多彩な著名人を取り上げ、貴重な映像と信頼に足る文献をもとにその病状を診断する。神経内科の専門医がエピソード豊かに綴る20世紀史話。


神経内科医が歴史上の人物を観察すると…


 神経内科の医師は体の動かし方や行動、精神状態などの身体診察を行って疾患を診断していく専門家です。
 本書は、神経内科である著者が、ヒトラー、レーニン、毛沢東、ルーズヴェルトなど数々の20世紀の著名人の記録や映像をもとに、彼らが神経の疾患に侵されていたということを明らかにして、病状を考察していく1冊。


Smithsonian Chanel より This Video Exposes Hitler's Secret Illness

 
ヒトラーを苛ませたパーキンソン病 (本書の著者はビデオで手の震えに気づいた)、レーニンの脳梗塞、毛沢東やルー・ゲーリックのALS、スターリンのパラノイア…いずれも重い神経領域の疾患を患いながら、活躍し、時には暴走した著名人たち。そしてそれら疾患が与えた世界への影響についても著者は考察している。

 神経内科医の詳細な観察と、考察、とても面白く、すらすらよめる。

著者は


 名古屋大学医学部卒業の神経内科の医師。くしくも紹介者である私の先輩です…。


 というわけで、おすすめ。
 ★★★★★ (5/5)。
 


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