2018年12月9日日曜日

猛烈に寒い朝、金曜会、HPVワクチンを打とう

 猛烈に寒い朝のベセスダでした。
 朝起きたら、さむけがひどく、これは風邪ひいたか、とおもいましたが…。


Fig.1 朝は-6℃

 -6℃は寒いわ…これはないわ…。

 さて、昨晩は NIH 日本人研究者の集まりである NIH金曜会へ行ってきました。

 テーマは「Dissemination & Implementation (D&I) 研究」、すごく実勢的な医療のお話。勉強になりました。考えないといけないことはたくさんありますね…。
 ちょっと勉強してみたいと思います。


Fig.2 打ち上げはいつもの Satsuma


 さて、子宮頸癌はHPVでそのほとんどが起こります。HPVの感染はワクチンで防げます。HPVは180種類ありますが、特に癌に関連するハイリスクタイプに対して、のワクチンですね。

 このワクチンに対して強固に反対する人たちがいますが、理由はさまざまです。

 ワクチンの副反応かもしれないと疑われた神経症状の症例などが報告されたことも原因のひとつではありますね。現在では因果関係は証明されず、ワクチン非接種群にも同様の症候の報告が統計的に有意さなく報告されていることから、ワクチンの副反応とは断定できませんが、ワクチンのせいであると決めつけている人たちもまだたくさんいます。

 もっと根源的なレベルで、ワクチンに対する不信感や、政府や製薬企業の陰謀説まで言い出す人もいますが、どこまで相手をすればいいのかはなんとも言い難いですね。

 で、HPVワクチンはなにか毒物だと思っている人に、「だったら自分に打つところを生中継しろ」と言われたので、今度帰国して打ってみようと思います。
 ガーダシル高いんだよなぁ…3万円ぐらいを3回か…。

 ただ、いろいろ忠告もいただいて、フレームアウトしているときに偽物とすり替えた、とか、そもそもワクチンが偽物とかいろいろ言い出すような、そういう層の人たちらしいので、そんなまともに相手にする必要はないという意見にも納得しますが…。

 まぁ過激なことや「からまれる」ことは望ましいことではありませんし、頭の構造が違う人の考えを変えるのは不可能だということはよくわかっているのですが、ワクチンを打つことで防げる疾患がある、ということはしっかりひろげないといけないと心から思っています。


 さて、Change.org では以下の署名キャンペーンがあります。
 ずっと応援しております。もうすぐ10,000件に達しそうです。



 今後もHPVワクチン勧奨接種再開にむけて情報を発信したいと思います。 


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