臨床医にとっては、医師賠償責任保険は絶対に入っておいた方がよい保険ですが、今回はちょっと簡単に比較をしてみたいと思います。
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医療訴訟は増えていますし、賠償額もだんだん大きくなってきています。
医師の非常勤のバイトであっても業務上の過誤を訴えられることはあり得ますので、保険は重要です。
それにしても保険料は高いですね。まぁ、アメリカの保険はもっともっと高いようですけれども…。そこで、今回は少しでもお安くかつ安心できるしっかりした医師賠償責任保険を紹介したいと思います。
保険会社の種類と学会保険
医師賠償責任保険を取り扱っている保険会社は複数あり、様々なプランがあります。
保険会社は以下のところがあります。
あげると、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜、東京海上日動、カイトー、アリコジャパンの5社が取り扱っているのですね。
補償の内容は、各保険会社によって若干異なりますが2つのタイプが代表的です。
・1事故につき1億円 / 期間中3億円
・1事故につき2億円 / 期間中6億円
多くの保険は基本的に、常勤の病院だけでなく、非常勤での事故もカバーされます。
しかし、日本国内でに限り、美容だけを目的とした医療行為はカバーされないなどの細則がありますので注意が必要です。
これらは直接契約する場合の保険会社ですが、それ以外に団体から申し込む方法があり、一般的にはこちらをお勧めします。団体であると20%程度まで割引となるからです。
団体として申し込む方法は、学会、大学の同窓会、民間医局やエムステージ、エージェントなどの民間会社を通してのものなどがあります。
おすすめできる医師賠償責任保険
まず、学会や大学の同窓会、医師会での保険がないか確認しましょう。これは有利な条件であることがほとんどです。しかし、それらに加入できる状況でない場合には、個人的には断然民間医局の医賠責をお勧めします。私もすでに9年間お世話になっています(幸いなことにまだ一度も請求していませんが)。
プランはいくつかありますが、基本的には対人の支払限度額が 2億円(1事故につき)のプランがよいと思われます。
医師賠償責任保険の保険料の比較
医師賠償責任保険保険料を比較してみたいと思います。
● 1億円(限度額 /1事故)の保険料
・民間医局 41,660円
・エムステージ 40,660円
・カイトー 40,660円
●2億円(限度額 /1事故)の保険料
・民間医局 47,710円
・エムステージ 51,570円
・カイトー 51,570円
このように民間医局をつかうと、2億のプランはお得になっています。
やはり2億円のカバーは欲しいところなので、民間医局がお勧めかと思います。
まとめ
医療行為をすれば事故が起こることもあり、医療訴訟では1億円をこえる損害賠償請求がなされることもあり、判例にもそのようなものがあります。
ぜひ、医師賠償責任保険は、研修医のうちから医業をなす間はずっと入っていることをお勧めしたいと思います。
保険料、信頼性、そして保障プランまで考え、民間医局の2億円プランをお勧めしたいと思います。私もそれに加入しています。
ぜひご検討を!
その他
特化した情報サイトもあります
▶ 医師賠償責任保険ガイド
会員制ですが m3.com にもよい連載があります
▶ 勤務医のための医師賠償責任保険(医師賠)入門
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