気持ち良い天気の中、ウィスコンシン大学メモリアルユニオンまで歩いて移動。
Fig.1 ウィスコンシン大学メモリアルユニオン |
Hydroa vacciniforme (HV)という疾患は、現在のWHO分類 においては "Hydroa vacciniforme-like lymphoproliferative disorder" という病名で、日本語では種痘様水疱症となります。
小児期に発症し、Epstein-Barr virus (EBV) に感染したT細胞が日光曝露部の皮膚に浸潤して皮疹を生じるという難病です。非常に稀な疾患ですが、生命予後の悪い群も知られています。
HV は主に日本人、韓国人、台湾人、中国人と、中南米のモンゴロイド系の人たちに発症することから、何らかの遺伝的背景があることは確実と考えられていますが、稀な疾患であることもあり、研究がまだまだ進んでいないという状況です。
今回は研究者が集まって現状の認識と今後の研究の課題を話し合おうという会でした。
日本人研究者、韓国人研究者からの発表があり、お勉強。
まぁ、事実を申し上げますと、日本人研究者は私の学部時代の恩師でもあり、よく存じ上げております。そもそも、ヘルペスウイルス研究者は多くはないので、日本人研究者はお互い大体存じ上げている、という状況。
お昼ご飯を挟んで、午後は治療法や今後の研究の進め方についてディスカッション。
こういう稀な疾患は、症例を集めて情報やサンプルを共有すること、競争はあっても情報交換をすることがとても大事ですね。
日本では名古屋大学の木村宏先生の研究班が熱心に進めています(研究班HP)。
夕方、学会本体の参加登録をして、しばしのんびり。
Fig.2 メモリアルユニオンよりメンドータ湖を望む |
マディソンには街中にウィスコンシン大学の公式マスコット Bucky Badger がいます。なんでも、85体もいるんだとか(公式HP)。ついつい写真をとってまわってしまいました。
Fig.3 Bucky Badger: Sunset | Memorial Union Terrace |
夜からオープニングセッションとレクチャーを一つ聴き、お酒を飲みながらゆっくりテラスで交流しつつ1日目は終了。
日本からの懐かしい先生方と久々に話せて楽しい日でした。
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