おすすめ書籍の紹介です。
【出版社】中央公論新社
研究の不正…
研究の世界では、特に昨今、捏造、改竄などの不正が話題になることがしばしばあります。つい先だっても、Science 誌(2018.8.17)に “TIDE OF LIES” と題された医学研究不正の記事が掲載されました。
数年前にはSTAP事件もあり、日本人の起こした研究不正も目立つところ…。
そういったことでしばしば注目されてしまう研究の不正ですが、本書は、史上最大の研究不正事件と言われる、伝統あるベル研究所(この事件で廃止)に所属したヤン・ヘンドリック・シェーンの事件を描いています。
シェーン事件は、若きシェーンが高温超伝導に関する「画期的で」「驚異的」な成果を次々と発表し、一流ジャーナルが次々に掲載、世界中の賞賛を浴びたが、それがすべて捏造であることが判明したという科学史に残る大捏造事件。
本書では何が起こって、いったい何故こうなってしまったのかは非常によくわかるが、結局本人の動機、内面はわからない。ただ、読むといろいろ考えさせられる。
この後に、韓国でのES細胞に絡む黄事件、日本でのSTAP細胞捏造が起こったわけですが、おそらく構造的な問題は非常に類似したものがあるように思われる。
科学者が捏造をした際にいったい何が起こるのか、史上最大の捏造事件を通じて考えさせられることは多い…。
NHKの報道班が非常にすぐれたルポをした、その取材を元に書き下ろされた一冊。
シェーン事件は、若きシェーンが高温超伝導に関する「画期的で」「驚異的」な成果を次々と発表し、一流ジャーナルが次々に掲載、世界中の賞賛を浴びたが、それがすべて捏造であることが判明したという科学史に残る大捏造事件。
本書では何が起こって、いったい何故こうなってしまったのかは非常によくわかるが、結局本人の動機、内面はわからない。ただ、読むといろいろ考えさせられる。
この後に、韓国でのES細胞に絡む黄事件、日本でのSTAP細胞捏造が起こったわけですが、おそらく構造的な問題は非常に類似したものがあるように思われる。
科学者が捏造をした際にいったい何が起こるのか、史上最大の捏造事件を通じて考えさせられることは多い…。
よい。★★★★★ (5/5)
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