2018年12月14日金曜日

インチキ医療にご用心…

 インチキ医療や不正確な医療情報には辟易としています。
 ころっと騙される方にも問題がないわけではないですが、騙す方がなにより悪い。

 医療・医学についてはとくに「情報の非対称性」(Wiki) が大きいですね。
 リテラシーという言葉で片付けられないほど、医療・医学について理解したり情報の取捨選択をするのは難しいです。

 Smart FLASH の記事に分かりやすく面白いものが出ていました。
  ▶ 治療効果の根拠なし「がん免疫療法」インチキ医院の見分け方




 医療機関や医薬品については広告規制が厳しい領域ですが、ホームページや雑誌の広告などにはそれこそ怪しかったり、はっきり言ってインチキだったりする医療情報があふれかえっています。

 気を付けないといけません。
 保険収載されている医療や「標準治療」というのは、「先端医療」「最新治療」などとして喧伝されている「自由診療」などの医療より、はるかに洗練され、検討され、実施実績のある、いわば「スーパーエリート治療法」なんです。

 先端医療・最新治療・治験などの方が不確定で根拠はなかったりさえするのですが、一般の人に対しては時に、逆転して感じられてしまうのが怖いところですね。

 昨日はちょっと、ホメオパシーなどのインチキ医療について調べていました。
 NIH にも代替医療の研究機関があります。NCCIHと言いますが、ここは政治的な理由もあってできたところです。

 ここのホームページに「Know the Science」といういいページがあります。
 残念ながら英語ですが。インチキやトンデモ医療に取り込まれることを防ぐのが目的のようなもので、「科学的に」健康や医療情報はどうやって証明され、実証されているか、根拠ってどうやって示すものなのか、などが書かれています。

 この中の「Natural Doesn't Necessarily Mean Safer, or Better」のページ、日本語に訳してしまうと「『自然』は必ずしもより安全とかより良いということではない」という意味ですが、ここでは、「自然派」なんていう人が信じ込むような単純なものじゃないよ、ということが簡単に解説されています。

 また、NIH では健康情報の提供も行っていますが、「Dietary Supplements for Weight Loss」なんて情報も公開されていたりします。「痩せ目的サプリメント」の解説ですね。アメリカもサプリ大国です。公的機関が情報発信をしているのは頼もしい。

 日本の公の機関や、研究機関もこういったことをどんどんやってアウトリーチ活動として情報発信をした方がいいようにも思いますが、文化の差も大きいですね。

 後、問題はやはり SNS です。デマを垂れ流し続ける人も非常に多く、ツイッター、インスタグラムなどには偽情報が流れています。YouTubeもひどいです。

 インスタグラムでは有志の医師が医療情報をアップするムーブメントをやっています。これについては以前記事を書きました。

 とにもかくにも、偽医療情報に騙されないようにしたいところですし、十分な注意が必要です。



 
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