2018年10月20日土曜日

【情報】風疹の流行について

 日本で風疹が流行しています (著者はアメリカにおります)。
 (▶ 風疹について感染研のページ、下図のある風疹発生動向調査は▶ ここ)

Fig.1 感染症研究所 風疹発生動向調査より


 国立感染症研究所から 風疹急増に関する緊急情報 (2018年) が出ています。
 2018年10月10日現在の最新情報 (PDF) では、感染者数が 1103 人となり、1週間で 151 人増加の急増となっています。

 2012年の大流行時には 2386 人、2013年には 14344 人となっていますが、この大流行の際には、45人の先天性風疹症候群症例(▶ 感染研の解説ページ)が確認されているとのこと。

 風疹はワクチンによって予防可能な疾患(VPD) です。
 今年の流行の風疹患者の中心はワクチンを受けておらず、抗体を保有していない集団とのこと(上記PDF、p4)。特に成人男性は30代後~50代前半の人に抗体保有率が低い。

 「先天性風疹症候群の発生を防ぐためには妊婦への感染を防止することが重要であり、妊娠出産年齢の女性及び妊婦の周囲の者のうち感受性者を減少させる必要がある。」(上記PDF、p1)。
 
 「妊娠中は風疹含有ワクチンの接種は受けられず、受けた後は 2 か月間妊娠を避ける必要があることから、女性は妊娠前に 2 回の風疹含有ワクチンを受けておくこと、妊婦の周囲の者に対するワクチン接種を行うことが重要である。また、30~50 代の男性で風疹に罹ったことがなく、風疹含有ワクチンを受けていないか、あるいは接種歴が不明の場合は、早めにMR ワクチンを受けておくことが奨められる。」(上記PDF、p6)。

 先天性風疹症候群を防ぐために、みなさんでワクチンを受けましょう。
 再び、風疹はワクチンで予防可能なVPDです。感染する可能性のある人を減らすことが重要です。

 この流行をうけて、漫画『コウノドリ』の風疹エピソードが緊急無料公開されているとのこと (コミックDAYS 編集部ブログ)。知ることが重要です。
 ぜひ読んでみてください。
 そして、ワクチンを打ちましょう


● 参考
 医療従事者の方むけのかぜ以外のウイルス性疾患の解説本:
 あなたも名医!外来でよく診るかぜ以外のウイルス性疾患 自らウイルス性疾患の診療を実践するために

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