日本人は英語苦手なんですよね、これ、アメリカ人も重々承知。常々感じていますが、今日の朝日新聞にニュースがありました。
▶ 朝日新聞 「日本の英語力は49位 5段階で下から2番目に認定」
記事によると、
日本の英語力は非英語圏で49位――。スイスに本部のある国際語学教育機関が今月、英語を母語としない88カ国・地域を対象に調べた「英語能力指数」を公表したとのこと。この国際語学教育機関は、 EF EDUCATION FIRST (ホームページ、Wiki)というところのようです。語学学校としては世界最大級のようで、世界116か国・地域で語学留学をはじめ、文化交流や、外国語による専門分野での教育を推進しているとのこと。
今回の英語能力指数(EPI)は、EFジャパンのページに公表されていました。
(日本のEPIの詳細はこのページ、レポート(PDF)はこれ)。
Fig.1 レポートより |
簡単にまとめると、49/88か国、評価は5段階で下から2番目の「低い」、EF EPI スコア 51.80、アジアでの順位 11/21 とのこと。ちなみに韓国は「標準」中国は「低い」。
国内の地域別および都市別の英語能力指数では関東が高く、中国地方が低いようです。
男女別では女性がややよいですね。
世界ランキング上位は、1位以下、スウェーデン、オランダ、シンガポール、ノルウェー、デンマークと続いていて、最低88番目はリビアです。
日本の英語教育はやはりなにか問題があるんでしょうね。
しかし一つ言い訳を考えると、やはり日本語の体系が英語とは大きく異なっていることが大きい面もあるようには思います。
というのは、英語ネイティブにとっても日本語は習得しづらい言語であると考えられるからです。アメリカの外交官等専門職を養成する国務省機関である外務職員局(The Foreign Service Institute (FSI)) が外国語の習得困難度をまとめています。
Effective Language Learning というサイトの Language Difficulty Ranking にその分類がされていますが、日本語は最も難しいと考えられるカテゴリーV。このカテゴリーにはアラビア語、韓国語、中国語も入っていますが、さらにasterisk * つきで、このカテゴリー内でもさらに難しいと。
Fig.2 上記サイトより FSI の難易度カテゴリー |
日本語って、英語ネイティブにとっては世界一難しい言語じゃん!ほらほら、英語得意とされる国はカテゴリー的には英語からも学びやすいじゃない。
ということは、逆もある程度言えるのかもしれませんね…なんて思ったり。
さて、ではなんで日本人の英語はだめなのか。いくつか考えてみますと、やはりしゃべる・聞くという部分へのフォーカスが足りないことなどの言語をつかうことを想定していない教育法や、英語教師の練度、そしてなにより英語を習得してなにをしたいか何ができるかというモチベーションに火をつける部分、そういったことが欠けているためなのかなぁ、なんて、素人である私は思ったりもします。
実際にアメリカに来てみると、他の国の人はすごくしゃべりますし聞けるんですよね。ただ、メールなんかやりとりすると、日本人は読める。なれればある程度書けるようになってくる。文法的なことはいちおうやっているから、そこらへんは他国より非常に悪いということはないのかもしれないなぁと思うことがあります。
あとは積極性の問題なのかもしれませんが、それは言語だけではないですね。
まぁこのニュースには総じて、あぁそうだろうな、という感想ではありますが、アメリカにきて、英語をもっとやっておけばよかったなぁとつくづく後悔しています。若い人はぜひ英語をがんばってほしいな、と。
私もがんばります。
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